精神疾患や発達障害の診断を受け、これから一般就労を目指したい!
という方におすすめな就労移行支援事業所ですが
当記事をご覧の皆様の中には、「実際、どのように探したらいいかわからない」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか!?
また、自分に合ってそうな事業所を見つけたけど
正しい選び方なのか?わからないという方や絶対に、失敗したくない!という方が
多くいらっしゃいます。
そこで今回の記事では、まずはどうやって探すかわからないという方に向けて、就労支援の現場にて
現役職員であり、精神保健福祉士・相談支援専門員である私が詳しく解説してまいります。
まずは、就労移行支援を探している!という方に向けて
就労移行支援の具体的な探し方について、ご紹介していきます。
就労移行支援の探し方として、一般的なものは大きく分けて以下の3つとなります。
などが挙げられます。
それでは実際に一つ一つ順番に見ていきましょう♪
まず、最も一般的なものはインターネットで「地域名+就労移行支援」と検索してみる事です!!
実際に当校にも、インターネットの公式サイトからお問合せいただく事がほとんどであり
中には、就労移行支援を知らなかったという方も多くいらっしゃいます。
検索して出てきた「就労移行支援事業所」の公式サイトより
などを通して、ご自身の希望に合ったサポートが受けられるかを確認すると良いでしょう♪
また、実際に資料請求や体験・見学を通して 利用されている方に活気があり就職を目指せそうか?や 他にも気になることがあれば、気軽に相談するようにしましょう。
就労移行支援の探し方として、最も多い方法となりますのでまずは一度じっくりとサイトを見てみる事をお勧めいたします。
次に、相談支援事業所やお住まいの市区町村の相談窓口への相談もおすすめです。
他にも、かかりつけ医が就労移行支援事業所を紹介してくれる場合や、ハローワークから連携している就労移行支援への紹介といったケースでお利用いただく方も多くいらっしゃいます。
例えば、これらを順番にご紹介していくと
当校でも相談支援事業所を行っており、私自身も「相談支援専門員」と「精神保健福祉士」という立場で
通所される利用者様以外の方のサポートも包括的に行っております。
相談支援事業所は障害福祉サービスを利用する際などの、事業所探しや利用手続きのお手伝いをしてくれます。
すでに、相談支援を利用されている方や、これから就労移行支援の利用も視野に入れているという方は
地域にある就労移行支援事業所の紹介や、見学・体験の手続き受給者証の申請に同行などをお手伝いしてくれるのでおすすめです。
また客観的に「どこが向いているか?」も相談できるのでおすすめです。
市役所や区役所などの、町村役場の窓口でも近隣にある就労移行支援事業所のパンフレットや一覧表をもらえる場合もございます。
ネット検索ほどではないにせよ、比較的気軽に行ける事や
役所に訪れたついでに、相談支援事業所についての相談も行えるので
※ただし、紹介される事業所がご自身に合っているか?や必ず紹介してもらえる・一覧があるなどはわからないため、
あくまで方法の一つとして考えましょう!
いずれも、紹介される可能性は高くはありませんが
ケースとして少なからず、存在しますので紹介してきます。
例えば、病院や事業所にパンフレットが置いてあったり
過去に紹介した経緯などがあれば、おすすめされるという場合もあるようです。
実際に当校でも、「通院先の先生にここはどう?」と紹介されてといった方もいらっしゃいますので
一度、尋ねてみても良いでしょう。
例えば、「就労移行支援+地域名+おすすめ」などと検索すると
その事業所の公式サイトとは別に、おすすめランキングや掲示板などがヒットする場合もございます。
その場合は、第三者の意見や評判をもとにおすすめの就労移行支援を見つける助けにもなりますのでおすすめです。
また、SNSなどの口コミや動画などから自分に合った事業所を探してみるのも良いでしょう!
それでは、そもそも就労移行支援事業所とは?なんなのか?
どんなところなのか?ご存じないという方に向けて
について詳しく言及していきます。
それでは、まず目的と役割についてですが
就労移行支援の利用する目的は、簡単にいうと
「障がいのある方が、様々なご自身の課題を訓練を通して解決し、一般就労を目指し安定就労を目指す」というところになります。
これは、障害者総合支援法によって定められた就労系サービスの根源的な目標となります。
また、就労移行支援の役割としてはわかりやすくいうと
障がいや特性などによる、性質上社会参加が難しい!自分一人では課題の解決が困難である!
という方が、この就労移行支援という就労系サービスを活用することで、社会参加の機会を得るキッカケや橋渡しになる事
が、大きな役割の一つと言えるでしょう!
より噛み砕いていうなら、社会への自立を促すというところも役割の一つとも言えると思います。
就労移行支援を利用できる方は、以下の4つの条件に該当する方となります。
これらに、当てはまる方が利用の対象となります。
精神障害者保健福祉手帳を所持していない方、(適応障害や発達障害グレーゾーン)といった方でも
医師の診断書があれば利用可能です。
こちらの記事で、利用できる方についても詳しく解説しておりますのでぜひ併せてご覧くださいませ。
それでは、次に就労移行支援事業所の利用を決定する前に必ず
事前に知っておいてほしいポイントについて、ご紹介していきます。
まずは、自分に合った事業所を選ぶことの重要性について言及していきます。
就労移行支援を利用する際は、
必ずご自身の障害や疾患への支援実績が豊富な事業所を選ぶようにしましょう!
たとえば、発達障害の方の支援に実績のない
就労移行支援に「ADHD・ASD・SLD」傾向の強い方が利用されるとします。
この時、支援実績が乏しかったとしても
事業者側が利用をお断りすると言うことは
まず無いかと思いますので、サポート方法がわからないまま、利用を手探りで行っていく可能性もございます。
さらには、就労移行支援は24ヶ月間(2年間)と標準利用期間が定められています。
(利用期間は事業所が変わっても引き継がれます。)
ですから、もし自分の障害特性に合っていない事業所で
重要な利用期間を消費してしまい、さらには就職できなかった!
となれば、別の事業所を利用しようにも利用期間が残っていない!
と言ったケースも少なくないため、必ずご自身の特性にあった、事業所選びを心がける事が大切です。
利用する就労移行支援が、希望する企業への就職実績や学べる環境が充実しているか?も、非常に着目すべき点です。
例えば、IT企業への就職やWebデザイナーを目指されている場合
就職に必要なスキルを取得出来る事業所か?などは、とても大切なポイントとなります。
ですから、学習面に限らず
事業所ごとの専門性や得意と言った種類や
それらの、裏付けとなる特徴をしっかり把握して就職できる、就労移行支援を探して選ぶ事が重要です。
それでは、探し方がわかったら次は「自分に合った就労移行支援の選び方」です。
上記でも説明した通り、利用期間を無駄にしないためにも適切な事業所選びを行いミスマッチを避ける必要があります。
ですから、就労移行支援選びで迷っていると言う方は、
是非とも以下の内容をご参考に事業所を選んでみることをオススメ致します。
精神障害、発達障害、知的障害、難病、身体障害と言った、特定の疾患や障害への支援実績があるか?
または、そもそも専門性があるか?などは必ず確認しておくようにしましょう。
仮に、発達障害の方の支援実績は豊富でも、うつ病や不安障害といった精神疾患への支援実績が乏しい場合、
支援者側も、正しい方法がわからず手探りでサポートを行う状況に陥ってしまいます。
ですから、必ず利用前にはご自身の疾患や障害を対象としているか?専門性があるか?を確認するようにしましょう!
就労移行支援事業所では、その事業所毎に独自のカリキュラムや
訓練内容が存在します。
例えば
など、その事業所によって特徴は様々です。
そもそも、就労移行支援事業所は就職を目指す事業所ですから
希望の就職先への就職実績があるか?
ということも選ぶ上でとても、重要なポイントです!!
見学や体験を通して、自分の就きたい仕事への就職が可能な事業所かどうかを見極めましょう!
通所を検討している、就労移行支援の雰囲気や支援者との相性が良さそうか?なども
選ぶ上で重要なポイントです!!
例えば、
「体験してみたら空気がどんよりしていて就職を目指している方が利用している!」といった雰囲気を感じなかったといった声や
支援者の態度が悪かった…という声は意外にも多く寄せられます。
その他にも、利用層と自分の性別・年代がマッチしなかったというのも
就労移行支援に通いづらくなる理由の一つである
という声もございます。
こちらも先ほどの内容と多少重複しますが
就職サポートの内容や質についてもとても重要です。
例えば、書類添削や面接対策においても職業指導員などの就職のプロが行っているか?
というところはもちろん重要となってきます。
こちらも先ほどお伝えした通り、その事業所の就職実績を確認して頂ければ、その事業所の支援者の実力がわかると思いますので
合わせて確認するようにしましょう♪
就職に向けて訓練をされると言うことは、ある程度通い続ける必要が出てきます!
ですから、通い続けられる立地にある就労移行支援を選ぶことも重要です。
仮に、希望に沿った事業者が見つかっても、片道数時間などの事業所の場合、
ご本人が通い続けられれば良いですが、
通所し続ける事が出来なければ、なかなか就職には結びつけるのは
難しいと思いますので、必ず通い続けられるか!?も意識して選びましょう!
それでは、次に自分に合いそうな就労移行支援を
見つけたら次にどのように
利用に繋げていくかについて、解説していきます!
まずは、ホームページやお電話にてお問い合わせを行い!!
相談や見学、体験を行うことが大切です。
まだ、あまり勇気が出ないと言う方は
資料請求などから、行うようにしましょう!!
まずは、利用前に体験や相談を行いその就労移行支援
がどのような事業所なのか?
雰囲気や学習内容はどうか?
など、ご自身にマッチした事業所かを確認しましょう。
まずは市町村窓口で就労移行支援の利用申請を行いましょう。
就労移行支援の利用には「障害福祉サービス受給者証」の発行が必要となりますので、
まずは、お住まいの市町村窓口にて、手続きを行いましょう!
「利用したい事業所が決まっている場合、申請時点で伝えておくとスムーズに手続きができます!」
また、受給者証の発行が行われた後には、利用を決定した就労移行支援事業所と利用契約をおこないます。
利用する就労移行支援事業所の支援者とご本人との間でアセスメントを行い、「個別支援計画」を作成します。
その、支援計画に沿って、就職を目指した個別のカリキュラムに取り組んでいきます。
人により、
など、内容は様々ですからご自身の目的に合った訓練を行いましょう。
訓練を経て、自信やスキルがついたらいよいよ就職活動に入っていきます。
まずは、求人検索や、インターンシップを行い
面接練習や応募書類添削を行いながら
希望職種への就職活動を実践していきます!!
障害者雇用において、就労移行支援では就職が決まった後も本人の希望に応じて
「長く働くための職場定着支援サポート」が受けられます。
定着支援は、就職後半年間受ける事が出来ます。
また、就労定着支援事業所といい
就労移行支援とは別にサービスも御座います。
こちらは、最大3年間利用が可能です。
それでは、実際に就労移行支援がどのような所か?イメージがつきにくいと言う方のために
実際、以前当校を利用されていた方の体験談を元に
利用イメージをご紹介していければと思います。
個人情報の観点から、個人の特定を避けるためにも
ご許可の頂いたもののみの掲載とさせて頂きます。
前職で仕事の負荷や人間関係が原因で退職し、
適応障害・不安障害と診断を受け体調を崩してしまっていました。
少し、体調が安定し再就職を目指したいが前職からの経験で自信を失っていたところ
ネットで、手帳なしでも受けられる就労サポートとしてウィズユーさんを見つけ利用を開始しました。
ウィズユーさんでは、ビジネスマナーや事務職に特化してPCスキルを学び
通所決定から、約半年で障害者雇用枠にて事務職で就職が決まりました。
自分の不安と向き合い、体調が整ったら改めて一般枠での就職も検討したいです。
鬱症状が続き、前職を退職してから一年近く外出や活動できなかったのですが
次第に心に余裕ができてきたので就職を目指そうと思い立ってWithYouに通い始めました。
まだまだ、体調や生活リズムが安定せず、職員の人には「まずは就労に向けて生活リズムを整えること」を第一の目標にと
まずは、安定して通う努力をしてきました。
体調や心が落ち着かない時は、職員さんが相談に乗ってくださり、次第に安定してきたこともあり
就職に向けて実習などを経験して障害者雇用で無事就職することができました。
自分は利用料が掛からなかったですし、何から始めていいかわからないという方はぜひおすすめです。
ここまでで、就労移行支援の探し方や選び方についてご紹介して来ましたが
実際に、就労移行支援を利用する場合の注意点などについてもご紹介して行きたいと思います。
具体的には、利用条件や入所に伴う個別に設けられた条件に加えて
費用や評判についても、最後に詳しくご紹介していきます!
就労移行支援事業所の中には、利用に際して最低利用日数や体調など
独自に条件を設けている場合があります。
仮に、ある程度就労が見込めるくらいに
体調が安定している方しか利用できない事業所や
通所後必ず、週3回の5時間以上は来てもらわないと利用が認められません!
という、ルールのある就労移行支援も中にはあるそうです。
もちろん、一般就労に向けて通所日数や時間を少しずつ伸ばしていく事も大切ですが
初めは自分のペースで調整して行きたいと言う方もいらっしゃるでしょう。
仮に、どうしてもその事業所に通所したいからと言って体調が安定していないにも関わらず、いきなり通所を制限されて無理をするのも好ましくはありません!
ですから、その事業所独自の利用条件などは利用決定前に必ず確認するようにしましょう!
※但:精神疾患において休養期での就労移行支援は推奨されておりません!必ず医師の意見を元に判断することをお勧め致します。
就労移行支援には利用料金が発生します!
ただし、その方の前年所得に応じて自己負担上限が設けられており
利用料の目安は以下になります。
区分 | 世帯の収入状況 | 負担上限金額 |
---|---|---|
生活保護世帯 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村民税非課税世帯※注1 | 0円 |
一般1 | 市町村民税課税世帯(所得税16万※注2未満) | 9,300円 |
一般2 | 上記以外※注3 | 37,200円 |
上記のような料金体系となります。
*注1:3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入が概ね300万円以下の世帯が対象となります。
*注2:前年度収入が概ね300万以上~600万円以下の世帯が対象になります。
*注3:前年度収入が概ね600万円以上の世帯が対象になります。
就労移行支援では、1ヶ月の利用日数と時間に応じて利用料が設けられていますが
所得によりことなりますが、必ず上記いずれかの区分に該当しますので
利用日数に関わらず、一ヶ月の請求額は、上限までの利用料となりますのでご安心下さいませ。
就労移行支援事業所では、通所にかかる交通費や学習にかかる費用は原則ご自身で負担する必要があります。
当校においては、経済的な理由から学習に差が生じないように交通費の全額支給や昼食の提供ならびに
学習費用の免除を行なっております。
経済的な理由が原因で、利用を諦めてしまっている方は、是非一度ご相談くださいませ♪
また、お住まいの市区町村により、上限は異なりますが、自治体から「訓練等給付費」としてサービスに要した費用を支払いが行われる制度もございますので
気になる方は、お住まいの市区町村の窓口に一度問い合わせて確認してみましょう!
つぎに、その事業所や就労移行支援の口コミや評判も確認してみましょう!
中には、良かったところ悪かったところがわかる可能性もありますし
同じ就労移行支援であっても、住まいの地域の事業所の悪い噂などが書かれている場合があります。
最終的にはご自身の目で見て、聞いて判断する事が望ましいですが、あらかじめ住所検索などの、google mapなどで、悪い書き込みがないか!?
を確認しておいて損はないかと思います。
もちろん、あくまで一意見でありあまり、鵜呑みにするのも良くはありませんが
一つの方法として予めの下調べも大切かと思います。
以上が就労移行支援の探し方や選び方などのご紹介となります。
事業所ごとの良し悪しももちろんあるかとは思いますが、なによりも自分の目的に沿った事業所を探して
自分自身に合っているか!?を考えながら、実際の体験を通して適切に選ぶ事が
就職への最も確実な一歩だと言えます。
もし、就労移行支援について気になる!もっと、詳しく知りたいと言う方は、
是非、お気軽にお問い合わせ下さいませ♪
当日、ご相談者様が指定されたお時間に、
堺筋本町校・本町校・梅田校・大阪校、いずれかお近くの方をご選択の上、御越しください。
実際の見学会・説明会の風景です。
希望日時の方を以下の入力フォームよりご連絡ください。
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