就労移行支援の就職先は?実際の職種別就職体験談から、現役支援員が徹底解説!

就労移行支援の就職先はどんなものがある?

就労移行支援を利用したらいったいどのようなところに就職できるのか?

よくある就職先は?!と疑問に思うかたもたくさんいらっしゃると思います。

 

そこで今回は当校で実際に支援を行ってきた実績から、就労移行支援からの就職先の一例などを実際の体験談からご紹介していきたいともいます♪

この記事の監修者この記事の監修者
精神保健福祉士 菅田 明子
精神保健福祉士として、日々現場に携わる経験から症状に関する事や、福祉制度に関する事、就移行支援やリワーク・精神障害者雇用など、現場の経験からわかりやすく解説していきます。
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就労移行支援で特に多い就職先は?【どんな業種でどんな業務?】

就労移行支援から就職される方の就職先には、色々な業界へ就職される方がおられます。

就労移行支援全体での就職先のデータは公にはありませんが、参考までに

障害者雇用のデータであれば職種別に算出されております。

「障害者雇用実態調査結果報告書」によれば、精神障害者の場合

障害者雇用の就職先順位「令和5年度障害者雇用実態調査」より

事務職(29.2%)、専門職(15.6%)、運搬・清掃等が11.1%の順番で多くなっております。

参考:令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書

 

当事業所であるWithYouでも、事務系の人材を求めている企業様は非常に多く

事務職の中でも一般事務、経理事務、事務補助などが特に多いです。

 

もちろんその他にもたくさんの就職先がございます。

WithYouからは、Webデザイナー、システム開発、エンジニア、公務員、販売職、アパレル関係、医療関係、製造業…など様々な業種で就職されています。

WithYouのホームページでは、利用者のみなさまがどのような企業へ就職が決まったか、就職実績をアップしております。

他にもどんな仕事で就職している方がいるのか知りたい方は、ぜひご覧ください。

WithYouの就職実績について

就労移行支援WithYouでの職種別就職先の実例【体験談】

就労移行支援WithYouの就職先体験談

では、就労移行支援の職種別での就職先の実例を、体験談も合わせてご紹介いたします。

実際にどのような企業に入社したのか、どんな仕事をしているのか、雇用条件や、就労移行支援を利用してから就職するまでの道のりなど気になることはたくさんありますよね。

ここからは、事務職、Webデザイナー、プログラマー、公務員、特例子会社の5種類の就職事例をご紹介します。

 

事務職での就職事例

それではまず、障害者雇用において最も人気のある事務職での就職事例を体験談にてご紹介していきます。

たくさんある、事例の中でも特に最近のものから2つ抜粋しましたので是非ご覧くださいませ。

ADHD、広場恐怖症/30代の方の体験談【障害者雇用でのオープン就労】

就職先:大阪ガス株式会社

仕事内容:労務管理、海外支店とのメールのやりとり

雇用条件:3年は契約社員、その後登用試験に合格すれば正社員となる

体験者1

前職でパワハラを受けたことにより、自信がなくなっている状態でした。

就労移行支援に週6日通ったり、障害特性についいてエクセルにまとめたりすることで、自分のことがわかるようになりました。何をどのように頑張っていけばよいのかも職員と話し合いながら決め、徐々に自信もつき始めてきていました。

就職に役立つと思われるワードやエクセルの事務スキルの他に、企業実習にも参加し、自分の得意なことや苦手なことを整理しました。事業所内でのキャリアコンサルタントとの面談も行い、事務職を目指すことを決め、求人へ応募。

英検1級やTOEIC900点などの資格も所持していたことから、就職活動後スムーズに内定をいただくことができました。

発達障害/30代の方の体験談【障害者雇用でオープン就労】

就職先:かんでんCSフォーラム

仕事内容:請求書処理、経費振り替え、見積書作成などの経理業務

雇用条件:週4日~のアルバイト(正社員登用あり)

体験談男性A

WithYou利用時には、自分の考え方と他者の考え方が違うことで、何を確認したら良いのかなどがわからず報連相が上手くできませんでした。

職員の方から細かく確認を行ったり、ご本人からも他者から聞いた情報を復唱していただき報連相の練習を行いました。

訓練時に、職員から「仕事とは何なのか、他者とは何なのか」を何度も繰り返し確認する中で、自分と他者の考え方は違うんだということに気づき、それを自分自身の中に落としこめるようになりました。その結果、自分自身のコミュニケーションを見直そうとする姿勢を持てるようになり、上手くコミュニケーションをとれるようになりました。

ASDの特性なども、ナビゲーションブックを作成し、企業に知ってもらうことで、ご本人に合う仕事を見つけることができました。

Webデザイナーでの就職事例

では次に、とってもみなさん憧れの強いwebデザイナーでの就職事例となります。

皆ん未経験から、学びプロのデザイナーとして就職された方々です。

プログラミングやデザインなど、さまざまですので是非参考になると嬉しいです。

 

広範性発達障害/20代の体験談【一般雇用での障害を開示して就労】

就職先:株式会社iRup

仕事内容:システム開発、WEB開発に付帯する業務

雇用条件:契約社員

 

体験談男性B

就労移行支援の利用を開始し始めた頃から、一般企業でWEBデザイナーの仕事に就きたいと希望がありました。

まだ20代前半であり、はじめてに近い就職ということもあり、緊張しやすく心を開くのに時間がかかるご本人の性格を考慮し、まずはキャリアコンサルタントではなく、事業所の職員が中心となり支援を進めていきました。

応募書類の書き方や面接はほぼ初体験のため、まずはご本人主体で動いていただき、わからないことは職員が説明しフィードバックは入念に行いました。

環境や職員に慣れてきた頃に、HTML/CSSの講座に参加し、専門的な知識を学び、ポートフォリオの作成を行っていきました。

生活習慣の乱れがあったため、生活記録表を記入していただき、都度職員が確認し、アドバイスを行い、少しずつリズムが整うようになりました。

プログラミングのスキルも身につけ、システム開発やWEB開発の仕事に就くことができました。

プログラマーの就職事例

次に学習難易度の非常に高いプログラマーでの就職事例となります。

学習自体はとても大変ですが、みなさん達成感と自信を持って巣立っていかれます。

 

ADHD、双極性障害、愛着障害/20代の体験談【クローズ就労】

仕事内容:プログラマー・エンジニア

(※障がい開示なしのため非公開となります。)

体験談女性B

生活保護を受給されており、保護から抜け出したいと強く思っておられる方でした。

利用当初は体調が優れず、あまり通所ができなかったり、通所してもゆっくり休んでいることが多かったです。

生活保護のケースワーカー、訪問看護ステーション、主治医と連携しながら支援を行っていました。

人との距離感が近すぎることに課題を感じておられ、まずは職員との日常会話や面談などから、コミュニケーションの練習を行いました。

周りの意見に左右されやすいところがあったため、定期的に方向性を一緒に確認したり、目標チェックシートを活用し、ご本人と職員が同じ方向を見て活動を進めていけるようにすることで、できるだけ通所時の活動がぶれずに、ひとつのことに集中して取り組めるようにしていきました。

報連相の部分にも課題があったため、なぜ連絡をしてほしいか、なぜ相談が必要なのかなどを時間をかけてお話しし、報連相の重要性を知ることができました。

また、コミュニケーション関連の講座に積極的に参加し、他者との上手な距離感の取り方や、ビジネスの場におけるコミュニケーションなどを学び、当初課題と考えられていたことも、ひとつずつクリアしていくことができました。

職員と就職のことを考えたときに、プログラミング関係の仕事に就きたいとの希望が出てきたことにより、それが一時的な気持ちでないかどうか話し合いを進めながら、職業訓練に参加することになりました。

職業訓練ではメンタル面のサポートはほとんどないため、職業訓練の休憩中や終了後に電話や直接面談を行い困りごとや不安のフォローを行うことで、無事職業訓練を終えることができました。

その後はプログラマーとして就労が決まりました。

公務員での就職事例

次に、意外と当校では人気の公務員試験や資格の取得を目的とした方の就職実績です。

選択肢として、意外と見落としがちな公務員ですが当校ならではの、実績となりますので

良ければ参考にしていただけると嬉しいです。

うつ病/20代の体験談【障害者枠でのオープン就労】

就職先:大阪府警

仕事内容:警察事務(紛失物係、免許更新業務など)

雇用条件:正規雇用

 

体験者1

公務員として大阪府警に就職されたケースになります。

利用当初は事務職を希望されていたため、ワードやエクセルなどのパソコンスキルを身につけていくことを主に取り組んでいました。

当初、職員から見て報連相に不安がある方でした。そのため、日々の職員とのやり取りや、講座内でコミュニケーションの取り方を学び、会社内で必要な報連相ができるような練習を行いました。

就職活動の段階では、ハローワークやエージェント、就活イベントなどの情報提供を行い、積極的に活動でき、採用につなげられるように支援を行っていました。

実習にも参加し、スケジュール管理やメモの取り方など実践の場で学び、今まで難しかったことができるようになったことで自信にもつながったようです。

大阪府警で事務職の仕事があると知ったことから、そのための応募書類の添削や面接練習を職員と行い、大阪府警の警察事務で就職することができました。

特例子会社の就職事例

障害者雇用において非常に安定性のある、特例子会社への就職事例をご紹介します。

障害のある方への配慮にノウハウがあり、整備が行き届いているため非常に人気の高いため競争も激しかったりしますが是非参考になると思います。

広汎性発達障害/30代の体験談【障害者枠でのオープン就労】

就職先:コクヨKハート株式会社

仕事内容:事務職

雇用条件:契約社員

体験談男性B

利用当初は、経理会計職に就きたいという希望がありました。

そのため、簿記2級や給与計算の学習を事業所では行っていました。

利用当初は、こだわりが強く、また、自己流で活動や学習を進めておられましたが、職員からの声掛けなどにより、助言を素直に受け入れる変化が見受けられるようになりました。

コミュニケーションに不安があることから、他者と関わることができる講座への参加を進めていましたが、大人数での受講はしんどいとのことで、職員とのやりとりや、少人数の講座から始めていきました。

WAISを受けた経験もあったため、その結果を元に職員と自己分析を行い、どんなことが得意でどんなことが苦手なのか、どんな配慮があれば働きやすいのかを考えていきました。

そして就職活動を始め、当初希望していた経理関係の仕事ではなかったものの、本人が働きやすい、ここでなら頑張れそうと思えた特例子会社での就労が決まりました。

そもそも、就労移行支援とは?どんなところなのか!?

就労移行支援とは、障害を持った方が一般就労を目指して訓練を行うための障害福祉サービスになります。

 

生活習慣の改善や体調安定から始まり、自己理解、就職活動の支援を行います。

障害への専門的な知識を持った職員がサポートしてくれます。

 

医師の診断書や意見書があれば、障害者手帳を持っていなくても利用することは可能です。

 

就労移行支援の目的とサービスの具体的な内容

就労移行支援の目的は、障害を持った方が一般就労し、長期的な就労ができるようになることです。

プログラムの内容は事業所によって異なりますが、

  • 生活リズムの改善
  • 就労に役立つ技能の学習
  • コミュニケーションスキルやビジネスマナーの習得
  • 自己分析のサポート
  • 就職活動のサポート

などになります。

 

どんな仕事に就いたらいいのか、自分に合った仕事は何かなど、就職先のことについても相談に乗ってくれます。

就労移行支援が必要な理由は?【どんな人がどうサポートしてくれるの?】

障がいをお持ちの方、個々の特性に合った支援を行い、就職までのサポートを行えるのは、障害福祉サービスである就労移行支援の強みだと言えるでしょう。

ひとりで就職活動を行うことは、孤独な作業になりがちです。

そんなときに、就労移行支援の職員が一緒に困っていることや心配に思っていることを考え、不安に寄り添い、解決方法を一緒になって考えてくれる、そんな環境があると安心して就職活動ができそうだという方もおられるでしょう。

また、就労移行支援には色々な方が通っておられます。「自分だけじゃないんだ」と思えることも、安心につながるかもしれません。

労移行支援は障害福祉サービスですので、障害の知識を持った職員が対応をいたします。

その点も、安心して利用できるポイントでしょう。

また、いきなり就職活動をして就職を目指すのではなく、まずは安定した通所から始めたり、資格の取得から始めたり、スモールステップで進めていき、ひとつひとつの目標をクリアすることで、自信もついていくでしょう。

障害や病気を抱えていると、今までできていたことができなくなったり、難しくなったり、そんなこともあるかもしれません。そのような経験を積み重ねれば、だんだんと自信も失ってしまうかもしれません。

就労移行支援は、「できた!」という経験をたくさん積み、そんな自信を取り戻し、自己肯定感を向上させ、自信をもって就職へと踏みだすことができる、そのような事業所です。

就労移行支援で就職できる人とできない人の違いは?【特徴はあるのか?】

就労移行支援を利用し就職できる方もいれば、残念ながら就職ができなかったという方もおられます。

就職できる人とできない人の違いはどのようなところになるのでしょうか。

 

  • 体調が就職できる状態まで整っていない
  • 自分の目的と事業所のプログラム内容が一致していない
  • 就職活動の準備不足
  • そもそも就職する気がない

上記のような要因が考えられます。

 

ひとつひとつ見ていきましょう。

体調が就職できる状態まで整っていない

体調が整っていなければ、就労移行支援に十分に通うこともできません。

そのため、就職に必要なプログラムをこなせなかったり、就職できる体調ではないということがあります。

 

自分の目的と就労移行支援のプログラム内容が一致していない

例えば、「自分はコミュニケーションの練習を重点的にしたいのに、机に向かった訓練しかできない」、ということになった場合、やりたいことを職員に上手く伝えられていないか、もしくは、自分の目的と、事業所で提供しているプログラムや支援に相違がある状態だと言えます。

そうならないためにも、自分がどんなことを事業所でしたいのかはしっかり職員に伝え、それができる事業所を選ぶようにしましょう。

就職活動における準備不足

就職活動が上手くいかない場合、自分が行きたい業界へ行くためのスキルが不足していたり、障害特性の理解が進んでいないというケースがあります。

また、就職活動時に、自分がやりたいことがよくわからない、とにかく何でもいいから応募してみる、書類もとりあえず出してみる、そのような就職活動だと、なかなか上手くいくことは少ないでしょう。

職員と相談しながら、自己理解を深めたり、やりたいことを考えたりしていきましょう。

さらに言えば、就労を支援する支援者の実力不足という可能性もあると思います。

なので、事業所選びも慎重に行うようにしましょう

そもそも就職する気がない

中には、家族に言われたから通っている、本当は来たくなかったけど主治医に勧められたからとりあえず利用しているというような方もおられます。

その場合、やはり就職したいというモチベーションが低いため、就職が難しくなるでしょう。

就労移行支援は原則2年間という決まりがありますので、自分が本当に利用したいと思ったタイミングで利用するのが良いですね。

就労移行支援での実際の就職までの期間は?

就労移行支援の平均利用期間ですが、平成29年度では就労移行支援を利用し就職した方の平均利用月数は15.9ヶ月となっています。

参考:【厚生労働省】就労移行支援・就労定着支援に係る報酬・基準について(16ページ)

 

その方によって事情も体調も異なりますので、早期の就労を目指す方もいらっしゃれば、2年いっぱい利用して就職を目指す方もおられます。

焦らず自分に合ったペースで就職を目指すことが大切です。

就職までの利用期間について詳しく知りたいという方は、こちらのコラムで詳しく解説しております。気になる方はぜひご覧ください。

就労移行支援で就職までの平均利用期間は?最短での就職もご紹介!

就労移行支援を利用した場合の就職までのステップをご紹介!

就労移行支援を利用して就職を目指すまでのステップについて、どんな流れで進んでいくんだろう?と思う方もいらっしゃるでしょう。

就労移行支援を利用した就職までのステップについて、解説を行います。

 

1 自分に合った就労移行支援事業所を見つける

就労移行支援を利用して就職するために大切な第一歩は、「自分に合った事業所を見つけること」です。

自分と合わない事業所へ通っていても、なかなか就職には結びつきません。

では、自分に合った事業所を見つけるポイントですが、

  • 自分のやりたい仕事と事業所で学習できることが合っている
  • 自分の障害に事業所が対応できる
  • 事業所の職員や他の利用者の雰囲気が自分に合っている
  • 自分に必要なサポートを提供してくれる

など、これらの項目を参考にしていただくと良いかもしれません。

自分に合った就労移行支援事業所を利用することで、希望する職に就職できる可能性がぐんと上がります。

 

2 就職希望時期などを考慮し計画を立てる

希望する職種、就職時期、学習したいことなど、様々なことを踏まえて、就職までの計画を立てましょう。

やりたいことがたくさんで、色々なことに手を出しすぎると2年の間で就職が難しくなってしまうこともあります。

2年間をどのように使うかは就労移行支援事業所の職員と一緒に考えていきましょう。

 

3 生活リズムを整える

就職のためには生活習慣を整えることも大切です。

事業所に通うことで、決まった時間に決まった場所に行く習慣がつきます。

体調の管理も大切です。定期通院を忘れず、医療の力も借りていきましょう。

また、企業が採用活動を行う際は、勤怠の安定をとても重要視されます。

そのため、就労移行支援事業所へしっかり通い、勤怠が安定していると証明できるようにしていきましょう。

 

4 プログラムを受講する

就労移行支援では、様々なプログラムが行われています。

利用を開始した段階で、どのようなことをしていきたいか職員から聞かれると思いますので、自分がやってみたいこと、就職に役立ちそうなこと、自分の課題を解決するための方法など、色々なことを学んでいきましょう。

 

5 自己分析を行う

就職のためには、自分のことを知ることも大切です。特に、障害への理解を深めることが重要になります。

普段の症状、どのようなときに症状が出やすいか、症状が出たときの対策、自分では対処しきれないことで企業へ配慮をしてほしいことなど、まとめていきましょう。

 

6 就職活動を行う

就職活動ができる自信がついてきたら、実際に動いていきましょう。

書類の添削や面接練習などは職員が一緒にやってくれます。

 

7 就職

内定をもらうことができたら、就職です。

就職後も、定着支援がありますので、困ったことは就労移行支援事業所の職員に相談しながら仕事に取り組むことができます。

就職希望時期を考慮した支援計画の重要性【希望の就職時期に就職するために】

就労移行支援は、利用期間が決まっており、原則2年間の利用期間となっています。

そのため、この2年間をどのように使っていくかはとても重要になります。

利用開始から就職までの計画をしっかり立てることが、就労移行支援を上手く活用するためのポイントとなります。

 

まず、自分が就職したい時期の目標をある程度決めておきましょう。

就職時期を決める際は、なんとなく決めるだけでなく、生活費がどれくらいの期間持つか、貯金がどの程度あるか、など、色々なことを考慮して決めるようにしましょう。

就労移行支援では、ひとりひとりに沿った「個別支援計画」を作成し、支援を行います。

自分の希望をこの個別支援計画に盛り込んでもらえるように、面談時に希望を伝えていきましょう。

希望する職種や業種を絞り込む方法

就職のためには、希望する職種や条件を絞り込むことも大切です。

どこでもいいという方もおられるかもしれませんが、自分があまりやりたくない仕事に就いてしまうと、モチベーションが維持できずに早期退職してしまう可能性があります。

業種、勤務時間、給与、通勤時間、雇用形態、など求人を見るポイントはたくさんあるかと思います。

もちろん、絞り込みすぎると応募できる求人がなくなり、就職できないという事態に陥ってしまうので、何事もほどほどにですが、

どんなふうに絞れば良いかわからないという方は、自分が何を大切に働きたいかを考えてみてください。

興味のあることを仕事にしたいのか、自分の時間を大切にしたいから業務時間は最低限にしたいのか、とにかくお金を稼ぎたいのか…色々な考えがあると思います。

迷ったときは、ぜひ就労移行支援事業所の職員に相談してみてください。

自己分析のポイントと正しい自己分析方法

就職先を考える上で、自己分析はとても大切ですよね。

自己分析って難しい!とお悩みの方に、自己分析のポイントや方法をいくつか伝授いたします。

事業所にもよりますが、これらを行っている就労移行支援事業所も多いです。

WithYouでも実際に面談や講座の中で行っております。

 

自分史

幼少期から現在にかけて、印象的だった出来事や取り組みを書き出します。

その中で、さらに特に印象的だったものを取り出し、なぜそれに取り組もうと思ったのか?その出来事があったときはどんな気持ちになったのか?などを考えることで、自分の価値観などが見えてきます。

 

ジョハリの窓

ジョハリの窓は、自分から見た自分と他人から見た自分のズレを知ることができるワークです。

何人かのグループで行うものになります。

開放の窓(自分も他人も知っている)、盲点の窓(自分は気づいていないが他人は気づいている)、秘密の窓(自分は知っているけど他人は知らない)、未知の窓(自分も他人も気づいていない)に分けて、自分のことを考えていくワークです。

 

キャリアコンサルタントとの面談

キャリアのプロであるキャリアコンサルタントの面談を通し、自分のことを知っていくこともできます。

WithYouにもキャリアコンサルタントが在籍しておりますので、面談を受けることが可能です。

このように、ひとりでは難しい自己分析も、就労移行支援では職員と一緒に行うことができます。

就職先選びで注意すべきポイントについて

就職先選びで注意した方が良いポイントについてですが、まずは自分の価値観を知ることから始めましょう。

人それぞれ何を大事に働きたいかは違うと思います。

そのため、自分の価値観をまずは知りましょう。

紙に書き出してみたり、気づいたときにスマホにメモしたり、もしもひとりで考えることが難しい場合は、就労移行支援の職員と一緒に考えていきましょう。

また、就職先選びでは、就労移行支援選びも大切になります。

自分に合った事業所を選ぶことが、自分に合う就職先を選ぶことにつながることもあります。

自分に合った事業所の選び方

自分に合った事業所を選ぶこともとても大切です。

選び方のポイントとしては、

  • 自分に必要な支援が受けられるか
  • 自分の障害に対応しているか
  • 通いやすい場所か
  • 自分が希望している業界での就職実績があるか

 

などになります。

自分が求めている支援と、事業所が得意としている支援が違えば、就職まで上手くサポートしてもらうことができないかもしれません。

また、就労移行支援はいずれは週5日通う場所になるため、自宅から通いやすい場所にあるかも重要です。

そして、自分が就きたい仕事につけるかどうか、これが大切です。

 

事業所の就職実績を確認し、どんなことろで就職している方が多いか、雇用形態はどの形態が多いのかなど、チェックしておきましょう。

ホームページ上だけではわからないこともありますので、実際に足を運び、見学して事業所や職員の雰囲気も確かめて、自分に合う事業所かどうか確認してみてください。

職業訓練や実習の機会について

就労移行支援は企業との繋がりが多い事業所もございますので、就職の前に実習の機会を得ることもできます。

いきなり働くよりも、実習があった方が安心だと考えられる方が多いですよね。

 

実習は実際に自分が働ける状態なのかを確認したり、自分の得意不得意を見つけることにも役立ちます。

また、就労移行支援を利用しながら職業訓練を利用される方もおられます。

 

職業訓練でみっちり専門的スキルの勉強をして、就労移行支援でメンタル面の支援を受けたり、コミュニケーションの練習をするという方もおられます。

就職後の職場定着のために大事なこと

就職した後、長く働くということも目標のひとつですよね。

 

就労移行支援を利用して就職すると、半年間は定着支援という支援を受けることができます。

就職後、困ったことがあれば相談することができます

長く働くため、職場定着のために大切なことは、困ったら誰かに相談するということです。

 

ひとりで問題を抱え込んでしまうと、自分がしんどくなってしまったり、問題がどんどん大きくなってしまうこともあります。

それにより、体調を崩してしまうこともあるでしょう。

こんなこと相談していいのかな?とは思わずに、困った時には上司、先輩、支援機関の職員に相談するようにしましょう。

きっとひとりで考えているだけでは気が付かなかった解決方法が見つかるはずです。

元気に楽しく働くためにも、ひとりで悩まず周りを頼るようにしましょう。

就労移行支援で就職できなかった場合

就労移行支援を利用して、残念ながら就職できなかった場合もあるでしょう。

そのようなときは、就労継続支援へ移る方が多いです。

就職できなかった理由にもよりますが、体調がまだ整っていない方でしたら、就労継続支援B型で少しずつ体調を整えたりするケースがあります。

就労移行支援は2年過ぎたらどうなる?

就労移行支援は原則2年間しか利用ができません。

2年を過ぎた場合、他の障害福祉サービスを利用するか、自分で就職活動を行うかになります。

しかし、例外として、最大1年間延長ができる場合もございます。

もう少しで就職ができる見込みがある方は、市町村へ延長申請を行うことが可能です。

もちろん申請したら全て通るわけではありません。市町村で審査がありますが、期間を延長して就職活動を行い、就職が決まったという方もおられます。

就労移行支援で2年過ぎたらどうなる?期間リセットの方法や延長方法を解説

就労移行支援就職先・まとめ

今回は、就労移行支援を利用した際の主な就職先についてや、実際に就職した方の体験談を就職された業界もあわせてご紹介しました。

就労移行支援を利用したらこんなところに就職できるのか、とイメージを持つことができたり、希望が膨らむような内容になっていましたら幸いです。

見学・説明会のご案内

当日、ご相談者様が指定されたお時間に、
堺筋本町校本町校梅田校大阪校、いずれかお近くの方をご選択の上、御越しください。

見学会のイメージ

実際の見学会・説明会の風景です。


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