この記事では、突然の恐怖や不安によって動悸や息切れ眩暈などの身体症状が出てしまう所謂「パニック発作」を繰り返す精神疾患である。
『パニック障害』という精神疾患についてと、就労移行支援を上手に活用して一般就労を目指すというテーマで詳しく解説していきたいと思います。
今回の記事がおすすめな方は以下の通りとなります。
といった方に役立つ内容となっておりますので、よければ是非ご活用くださいませ♪
それでは、早速ですがパニック障害とは一体どのような病気なのでしょうか?詳しく見ていきましょう!
パニック障害は、およそ100人に1人が経験すると言われる、不安障害に分類される精神疾患の一つとなります。
突如現れる、恐怖心や不安感から動悸、呼吸困難、めまい、吐き気、冷や汗、手足の震えといった身体症状の現れる、所謂「パニック発作」繰り返すとても辛い精神疾患となります。
また、主な症状の中には
こういった症状(パニック発作)が突然理由もなく激しい不安に襲われることにより表れ、およそ10分間以内に症状がピークに達すると言われています。
また、このパニック発作が起こるかもしれないという恐怖心から、さらに不安を誘発する「予期不安」も症状の一つとしてあげられます。
この、パニック障害は「不安障害」と言われる精神疾患の一つとされており不安障害には以下のような種類がございます。
不安障害の代表的な種類
これら4つが挙げられます。
さらに、不安障害全般について詳しく知りたいという方は、以下の記事にてさらに詳細を解説しておりますので、よければご覧くださいませ。
パニック障害の代表的な治療方法として有名なものは、他の不安障害同様で薬物療法と精神療法があり
具体的には以下の通りなります。
【薬物療法】
【精神療法】
などが一般的な治療方法となります。
もしご自身が「パニック障害かも?」と思ったら早期の受診をおすすめいたします。
では、実際にパニック障害が就労(仕事)に与える影響にはどのようなものがあるか?ですが、以下のようなものが考えられます。
これらが、当校をご利用いただいている方や、世間一般で言われている「パニック障害」がもたらす仕事への影響の代表的な例になるかと思います。
ご本人の不安が大きな要因となる「パニック障害」の方にとっては、お仕事の現場において与える影響は非常に大きなものと言えるでしょう。
そもそも、就労移行支援とはどんなサービスなのか?
最近、パニック障害と診断を受けたばかりで、「就労移行支援を薦められたところだ!」という方の中には、大体の内容をご存じの方は多くいらっしゃるかもしれません!
そこで、詳しい内容などはハッキリわかっていない方も多くいらっしゃる方に向けて
これから就労移行支援について、どんなサービスなのか?利用条件や対象者などをご紹介していきたいと思います。
就労移行支援の主なサービス内容は以下の様になっております。
このようになります。
何らかの障がいが原因で「一人で就職・復職するのが不安な方」などが、就職に必要な知識やスキルを身に着けたり、
生活機能や自立能力を向上して、利用期間である2年間で一般企業への就職を目指します。
さらに詳しく、就労移行支援について知りたい方はこちら
※状況によっては最大1年間の就労移行支援の利用期間の延長が認められる場合もございます。
就労移行支援を利用できる対象者にならなければ、就労移行支援を利用ることはできません。
定められた利用条件をすべて満たすことが出来れば、就労移行支援の対象者になるのです。
その、対象になる条件は以下の通りになります。
この条件をすべて満たすことが出来なければ、就労移行支援のサービスを利用する事は出来ませんので、
必ず、事前確認が必要になります。
就労移行支援には利用するための利用料が発生します。
ですが、利用している人全員が利用料を支払って利用している訳ではありません。
実は利用料が発生する人としない人が居るのです。
利用料が発生する人としない人は何が違うのでしょうか?
下記の表をご覧ください。
就労移行支援事業所”利用者自己負担額表”
区分 | 世帯収入の状況 | 負担上限月額 |
---|---|---|
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
一般1 | 市町村民税課税世帯(所得割16万円(注2)未満) ※入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者を除きます(注3)。 |
9,300円 |
一般2 | 上記以外 | 37,200円 |
いかがでしょうか?
ご自身が利用料を支払わなければならないのか?無料で利用する事が出来るのか?
お金の問題もあるので対象者の条件と同様に、事前確認をする必要がありますね。
利用料について以下の記事でも詳しく触れておりますのでよければご活用くださいませ。
就労移行支援では、先ほど紹介した通り「認知行動療法」や「暴露療法」といった不安障害の方に最適な心理プログラムが多数ございます。
ですから、これらを活用しパニック発作の管理や、不安感を和らげるための呼吸や運動といったリラクゼーション技術、さらにはストレス管理法など、
パニック発作のコントロールを目的とした専門のプログラムを行われることをおすすめいたします。
当校でも実際に、グループワークやケーススタディを通じてパニック発作の軽減を行い一般就労にて事務職へと就職された方や
通所の頻度を通じて、広場恐怖や通勤の困難さを克服された方も多数いらっしゃいます。
この事からも、就労移行支援の利用はパニック障害の症状軽減にとてもおすすめな施設であると言えます。
就労移行支援を利用する上で、サービスに対してメリットデメリットがございます。
基本的には、福祉サービスではあるのでメリットの方が多いですが、デメリットもいくつかございます。
これからメリットデメリットの例をぞれぞれいくつかご紹介していきたいと思いますので参考にしてみてください。
就労移行支援の大きなメリットはやはりサービス内容でもある就職をするためのスキルを身に着ける訓練を行えることです。
一人一人に合わせた計画を作成し、就職までのサポートを行ってくれます。
体調を改善して就職を目指せたり、学習面で資格を取得して就職を目指せたり、サポートをしてもらいながら就職を目指せます。
前職から就労するまでの期間が空いてしまった人(ブランクのある方)や病気や障害が原因で就職するのが難しい人にとっては大きなメリットになるでしょう。
もう1つのメリットは自分のペースで学習する事ができることです。
パニック障害の方であれば、通所も簡単ではありません!そこで、週一回からでも利用できる就労移行支援は最適と言えるのではないでしょうか?
就労移行支援では基本的に一人一人に合わせた学習を自分のペースで行う事が出来ます。
例えば、週に2~3回のペースで利用したい人や毎日利用した人など利用日数なども自分の体調に合わせて利用する事が出来るのです。
誰かに合わせることなく、しっかりとスキルを身に着けることが出来るのも就労移行支援のメリットになります。
1つ目のデメリットは就労移行支援を利用している期間はアルバイトが出来ず、収入が無い事です。
就労移行支援には最大2年間利用する事ができるので。その期間の生活費・利用するための資金を用意する必要があります。
収入が無いため、お金は減っていくばかりですが、では、収入が無い人でもどうやって利用しているのかと言うと
など上記のような内容で利用している人がほとんどです。
利用期間中の収入が無い点に関してはデメリットと言えるでしょう。
ただし、昨今就労移行支援を利用しながらアルバイトが認められるケースも多くございます。
以下の記事より詳しく解説しておりますので、よろしければご活用ください。
2つ目のデメリットは就労移行支援には利用期間が定められているという事です。
就労移行支援の利用期間は原則2年間になっております。
この期間内で訓練を積み重ねて就職をするわけですが、この期間が短いと感じるかたも中には居るでしょう。
体調が優れず中々、利用する事が出来ない方や、学習ペースの問題で資格取得が出来ない方など、
就職することは決して簡単な事では無いので、2年間と言う期間を設けられていることとがデメリットと感じる方がいるのです。
そしてそもそも、就労移行支援で本当に就職できるのか?や2年間で就職を目指すために重要なことについては以下の記事にてご首魁しておりますので、よければご覧くださいませ。
パニック障害を発症したことで、仕事に行くことができなくなり、退職しましたが、その後就労移行支援を利用し就職した方の事例となります。
この方は、人が多いところや、人が密集しているところへ行くと動悸がしたり、パニック発作が出てしまうとのことでした。
就労移行支援に通所することも、最初は不安に思っていましたが、体験を何度か行い、週に1日~2日からであれば通所できるかもしれないと思えたことでWithYouの利用を決めました。
電車も人が多いとしんどくなってしまうとのことで、最初は時間をずらして通所を行いました。
事業所内では、不安との向き合い方や、パニック発作が起こったときにどうするかを考え、万が一パニック発作が起こっても、焦らずに対処できるようにしていきました。
また、自分自身のお守りとなるものを探し、不安になったときにはそのお守りを手にすることで、落ち着くことができるようになりました、
駅や電車での移動に慣れ、少しずつ自信がついてきた段階で、通所日数を増やし、時間も朝から通所することを目標としました。
また、自分以外の人がいる環境に慣れるために、まずはグループワークの見学から始め、少人数のグループワークに参加、少し人数が多い講座に参加、といったように段階を経て、集団の中で過ごすことに慣れていきました。
1年経つ頃には、電車での移動も問題なくできるようになり、事業所にも週5日通所できるようになりました。
その頃には、パニック発作もほとんど起こらなくなっていました。
就職活動では、パニック障害についてどのように企業に伝えるか、配慮事項はどうしたらよいかという点で悩んでおられましたが、ひとつひとつ職員と整理し、伝え方を考えていきました。
その結果、面接では、現在の体調についてや、どのようなときに不安になるのか、不安になったときはどのように対処しているかをしっかり話し、自分での対策方法を企業へわかりやすく伝えることができました。
企業の方からも、自分のことをしっかり分析できていると評価をいただき、内定をいただくことができました。
就労移行支援の手続きから利用するまでの流れをご紹介していきたいと思います。
就労移行支援の様な福祉サービスを利用する際の手続きはイメージ的に複雑なイメージを持っている方も多いと思います。
具体的なステップは次に6つで
まずは、就労移行支援を利用するためには、障がい福祉サービス受給者が必要となってきます。
なので、手続きや具体的な方法などをステップ形式でご紹介していきたいと思います。
さらに、利用の流れの詳細が知りたい方は以下の記事よりご確認ください!
まずは、利用を検討している事業所を見つけて、事業所に問い合わせましょう。
就労移行支援の事がわからなくても、利用を検討している旨を事業所の職員に伝えれば見学にて詳しく説明を受けられそこで就労移行支援に関する情報などを教えてくれます。
事業所では、就職実績や支援内容など気になることを全て聞いてみましょう。
次に、自治体へ手続きを行いに行きます。
自治体の障害福祉窓口へ行き、就労移行支援を利用したい旨を伝えます。
障がい福祉サービス受給者を発行するための書類の記入や自治体の職員によるヒヤリング(どのような生活をしているのか?家族構成など)を行っていきます。
その後、自治体の職員による認定調査が行われます。
この認定調査は自治体によって異なるのですが、ヒヤリングだけで終わる自治体もあれば実際に自宅へきて生活状況を見に来る自治体もあります。
本当に就労移行支援のサービスが必要なのかどうかの審査が行われます。
認定調査から審査がおりるまでの期間が少しあるので、サービス等利用計画案を作成していきます。
サービス等利用計画案の作成は指定特定相談支援事業者と呼ばれる方と申請者本人が作成するもので、
就労移行支援を利用してどのように過ごしてい行くのか?就職までの計画書を一緒に考えて作成していきます。
作成したものを自治体の障害者福祉の担当窓口へ提出します。
就労移行支援の利用手続きから、本決定まで大体1カ月~2カ月ほどの期間が必要になります。
なのでこの期間は暫定支給というものが行われます。
この暫定支給期間は、本当にこの事業所で良いのか?の最終確認できるお試し期間となっております。
この期間でこの事業所が妥当か判断していきます。
無事、審査が通り障がい福祉サービス受給者証が発行されればいよいよ本格的に就労移行支援の利用をすることが出来るのです。
皆様の、希望に沿った就職時期や就職先に向けて職業訓練や心理プログラムを通して就労を目指した通所を行います。
利用期間の2年間の間に、それぞれの課題の解決やスキルの習得を目指し、自分に合った就職先への就職や復職というように充実した就労移行支援の利用を目指しましょう。
就労移行支援は数多くの事業所が存在します。
なので、どの事業所を選ぶべきか、とても迷うと思います。
就労移行支援を利用する際の注意点は、事業所選びに失敗しない事です。
事業所選びに失敗しない為のポイントは下記の5つのポイントになります。
これらのポイントを抑えていれば、事業所選びに失敗する可能性も少なくなるでしょう。
なので、事前にネットなどの情報で調べる事と、事業所を決める前に必ず実際に事業所へ行き、見学をすることが大切です。
見学へ行き、事業所の雰囲気や実際に支援員と話をしてみて『本当にこの事業所で良いのか?』の最終確認をしましょう。
パニック障害の方が、仕事を続けていく上では、職場の環境づくりも非常に大切になります。
パニック障害とうまく付き合いながら働くためには、どのようなことに気をつけて働いていけばよいのか、一緒に見ていきましょう。
例えば、パニック発作が起こりにくくするにはどうすれば良いか?やそれらの対処法や、どんな時に起こりやすいか?などを職場の方にも伝え、共有しておくことで職場環境を快適にすることへつながります。
結果的にそれらが長期就労の鍵となりますので、まずはご自身の障害や特性を伝えるということも視野に入れておきましょう。
それでは実際に就職してから、気をつけたいポイントについて解説を行います。
【職場へ相談する】
会社へパニック障害であることは伝えるようにしましょう。
会社から理解を得ることで働きやすくなります。
どのようなことに配慮していただきたいかもあわせて伝えることで、より企業側も接し方や業務の任せ方を理解することができます。
【通院、服薬を継続する】
パニック障害を改善していくには、正しい治療や服薬を続けることが大切です。
自己判断で治療をやめることなく、働き始めてからも、通院や服薬を継続していきましょう。
仕事終わりや休日に通院ができる方は大丈夫ですが、どうしても通院時間と勤務時間が重なってしまうという方は、企業側へ相談しましょう。
【働きやすい環境を知る】
パニック発作が起こりやすい環境で働くことは避け、自分が働きやすい環境で働くようにしましょう。
長時間労働を避ける、残業を控えるなど、勤務時間を調整することも考えましょう。
また、通勤ラッシュを避けたり、通勤経路を変えるなどの工夫をすることで、通勤時のストレスを減らすことができます。
それでは、最後にパニック障害の方で就労支援に関する不安への質問をまとめた疑問に対して一つ一つ丁寧に回答していきたいと思います。
パニック障害をお持ちの方から、当校に寄せられるご質問の中から多かったものを抜粋してお伝えしていきますので
よければ是非ご活用くださいませ。
社交不安障害の方もパニック発作を起こす可能性がございます。
パニック発作が起こったら、頓服を服用したり、深呼吸をしたり、別のことに意識を逸らしたりして対処しましょう。
もしもパニック発作が続くようでしたら、医療機関に相談しましょう。
もちろんございます。
当校、就労移行支援事業所WithYouからも不安障害(パニック障害)をお持ちの方で就職された方が多数おられますので、よければぜひ一度ご相談にお越しくださいませ。
パニック発作は、生活の変化やストレスのかかる出来事がきっかけとなることがあります。
例えば、仕事、家庭、学業、金銭、人間関係などのストレスや、日常生活への過度な不安がトリガーとなることがございます。
不安になったときの対処法には、以下のようなものがございます。
【深呼吸をする】
息を大きくゆっくり吸い、吐き出すことで、心身をリラックスさせることができます
【好きな音楽を聴く】
自分が好きな音楽を聴くことで、リラックスできたり、気を紛らわすことができます
【体を動かす】
運動をすることで、意識を体に持っていくことができたり、ストレス解消につながります
【瞑想をする】
瞑想には、リラクゼーションの効果や、自律神経を整える効果があり、不安を軽減することができます
【誰かに相談する】
信頼できる誰かに話を聞いてもらうことで、安心することができます
【温かい飲み物を飲む】
温かい飲み物を飲むことで、体が暖まり、気持ちが落ち着く効果があります
パニック障害の方には、自分のペースでできる仕事や、手順が決まっている仕事、人と関わることが少ない仕事、在宅勤務ができる仕事などが向いていると思われます。
できるだけストレスがかからない仕事を選ぶことも、長く仕事を続けていく上では大切です。
どのようなことがストレスとなるかは、人によって異なると思いますので、自分は何がストレスとなりやすいか知っていきましょう。
これまで、パニック障害のある方が、就労移行支援を利用して就職をするまで、
どのように就労移行支援を利用するべきか?上手く就労移行支援を利用して向いている就職先に就けるようにどうすれば良いのか?等をご紹介してきました。
就労移行支援には様々な種類の障害を持った方が利用しています。
利用する方は障害という理由で就職できるのか不安を持った方ばかりですが
実際に障害や病気があっても就職ができて働き続けている人も数多くいます。
パニック障害がある方も症状が出る前に回避できるまで回復して、しっかり就職できている方も何人もいらっしゃいますので、『自分は就職する事ができない』と思わず
就労移行支援を利用して少しずつ回復しながら就職に必要なスキルを身に着けて、就職できる様にしましょう。
当日、ご相談者様が指定されたお時間に、
大阪堺筋本町校・本町校・梅田校・大阪校・天王寺校
兵庫神戸校
お住まいよりお近くの校をご自由に選択の上、お越しくださいませ。
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