不安障害の方が安心して働くための就労移行支援活用ガイド|就職事例あり

不安障害を持つ方の就労移行支援ガイド。実体験をもとに解説

この記事では、現代社会において避けることのできないストレス

それによって『不安感が強くなってしまったり』『緊張から動悸や汗が以上に出てしまったり』と仕事や日常生活に支障をきたしてしまっていると悩んでいる方に向けて

不安障害と言われる精神疾患について詳しく解説を行い、それらの特徴やその対処法などを、不安障害の方が安心して働くための就労移行支援の活用方法などと併せて解説していきたいと思います。

  • 不安障害と診断を受け将来が不安!
  • 就労移行支援の利用を検討している!
  • 不安障害の方の支援事例を知りたい!

といった方におすすめの記事となっておりますので、よろしければ是非最後までご覧くださいませ♪

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この記事の監修者この記事の監修者
精神保健福祉士 菅田 明子
精神保健福祉士として、日々現場に携わる経験から症状に関する事や、福祉制度に関する事、就移行支援やリワーク・精神障害者雇用など、現場の経験からわかりやすく解説していきます。
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不安障害とは?特徴と主な症状

そもそも、不安障害とはどのような精神疾患なのか?についてですが、「強い不安感や恐怖心・焦りといったものが日常生活に支障をきたすほど強く、さらには長く続く精神疾患」です。

例えば、大勢の人の前で話す時や大事な仕事の場面など、緊張して汗をかいたり、心配や不安になってしまうものですが、

不安障害の方の場合、この心配や不安が過度になりすぎて動悸や苦しくなってしまうほどの不安に襲われるといった非常に辛い症状が出てしまいます。

ですから、このような症状が頻回に出ている場合は、もしかしたら不安障害の疑いがあるかもしれません!

精神疾患の治療は早期発見早期治療にが最も理想的ですから、早めの受診を行うようにしましょう。

不安障害の発症の原因は?【遺伝・ストレスなど】

不安障害の発症には、「遺伝的な要素」「心理的なストレス」「身体的な要因」などといった、様々な要因が絡み合っていると言われています。

また、特定の出来事や環境の変化がきっかけとなる場合もあり、例えば過去に大きなトラウマを経験した場合や

脳内物質のバランスの崩れ、他にも当事者の性格など(神経質や心配性の方)も複雑に絡み合った結果、発症の要因となるといわれており

原因を特定するのは非常に困難な精神疾患がこの不安障害と言えます。

不安障害の主な種類は?【厚生労働省の資料より解説】

(社会不安障害、パニック障害、全般性不安障害など種類別に簡単に説明)

そもそも、一口に「不安障害」といっても様々な種類があります。

まずはその中でも代表的なものから

  • パニック障害
  • 社会不安障害(社会恐怖)
  • 強迫性障害
  • 全般性不安障害

といった4つの精神障害が挙げられます。

参考:不安障害|こころの病気について知る

実際にそれぞれの疾患をわかりやすくみていきましょう!

パニック障害とは?

パニック障害は、突然理由もなく激しい不安に襲われ、動悸やめまいを引き起こしたり、呼吸が苦しくなるといった状態になり、「このまま死んでしまうのではないか?」という恐怖に襲われ

いわゆる「パニック発作」が起こってしまうといったものです。

この、パニック発作は次のような症状が一般的に引き起こされます。

  • 動悸・心拍数の上昇
  • 汗や体の震え
  • 息切・息苦しさ
  • 胸が痛い、胸苦しさ
  • 吐き気、めまい、ふらつき
  • 非現実感や自分が自分でない感じがする
  • 自身のコントロールできない事への恐怖
  • 死への恐怖
  • 感覚の麻痺、うずき
  • 冷たい感覚、熱い感覚

このような症状が突然表れ、10分以内にピークに達します。

また、これらのパニック発作への恐怖から、「また発作が起きたらどうしよう」と心配になる「予期不安」も代表的な症状としてあげられます。

社会不安障害(社会恐怖)とは?

社会不安障害(社交不安障害)は、他人から注目される事や人前に出ることへの恐怖心から、

他人とのコミュニケーションや、人が多くいる電車やバスや街中などに出ることへの強い苦痛を感じるといったものがこの社会不安障害となります。

社会不安障害は、過去の失敗や嫌な出来事がきっかけになることも多く、思春期の自己肯定感の低さなどがキッカケとなる場合もあると言われています。

また、症状の中には怖さのあまりパニック発作を起こすこともあり、ご自身でも「そんなふうに恐怖を感じるのは変だ!」とわかってはいるけれど、

その感情や症状を抑えることが難しく、徐々に、恐怖を我慢しながら生活したり、外出や人と会うことに恐怖心を持ち他者や人がいる場所を避けるようになったりするのがこの社会不安障害の特徴となります。

強迫性障害(OCD)とは?

強迫性障害 (OCD) は、ご自分の意思に反して、特定の考えや行動(強迫行為)に囚われてしまい、日常生活に支障をきたす程の症状が出てしまう精神疾患です。

具体的には、

  • 頭から離れない考え(強迫観念)
  • 不安を和らげるために行う行動(強迫行為)

が特徴的で例えば、不潔恐怖から何度も手を洗う洗浄行動や、戸締りや火の元を何度も確認する(確認行為)などが有名で

物の並びや順番などが気になるといったものもございます。

自分自身ではつまらないこと!だとわかっていてもある行為をやめられず、何度も繰り返し同じことをしていないと不安でたまらなくなってしまうのがこの強迫性障害となります。

全般性不安障害(GAD)とは?

全般性不安障害(GAD)は、特定の理由もなく、日々のいろんな事について過度に心配や不安を感じ続ける精神疾患です。

例えば、健康、仕事、お金、家族というように日常生活のさまざまなことについての過度な心配をコントロールできなくなるのがこのGADの特徴です。。

また、具体的には日常生活のさまざまな出来事や場面で以下のような症状が見られることが一般的です。

  • 落ち着きのなさ・緊張や過敏
  • 筋肉の緊張
  • 疲れやすい
  • 睡眠障害
  • イライラ
  • 精神的・身体的な症状

などが一般的です。

特定の状況や場面で症状が起こるパニック障害や社会不安障害との違いとして、「特定の状況に限定されず慢性的な不安や心配」があるのがこの「全般性不安障害」の特徴となります。

不安障害が就労(仕事)に与える影響は?

不安障害の症状に悩む方の中には、お仕事(就労)において以下のようなお悩みをお持ちの方がいらっしゃいます。

【不安障害が仕事に与える影響】

  • 集中力の低下によるパフォーマンスの低下
  • コミュニケーションの困難さによる人間関係の悪化
  • 休みや遅刻が増えるといった回避行動
  • 動悸、吐き気、めまい、頭痛など身体的症状
  • 常に緊張状態にある心身の疲労が溜まり疲れやすい

このような、仕事への影響が考えられます。

過度な不安や緊張から「パニック発作」や心身の症状を発症してしまう不安障害は、仕事に様々な影響を及ぼす可能性があります。

この他にも、通勤の電車やバスなどに乗れなくなったり

仕事のミスの誘発からさらに悪化する可能性も考えられるのがこの不安障害の特徴です。

不安障害の方になぜ就労移行支援が最適なのか?

それでは次になぜ?不安障害を抱える方に就労移行支援が最適なのかについてみていきましょう。

早速結論から申し上げるなら、不安障害の一般的な治療には主に

  • 薬物療法(抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬)
  • 認知行動療法(不安を引き起こす思考パターンや行動を認識・現実的な思考や行動へと変えていく)
  • 暴露療法(不安の原因となる状況や物事に徐々に慣れていくことで、不安を軽減します)

などが一般的な治療方針であるため、認知行動療法(CBT)や暴露療法を必然的に受けられる「就労移行支援事業所」は最適と言えます。

では次に、就労移行支援の仕組みやサービスについて詳しくみていきましょう。

就労移行支援とは?仕組みとサービス内容

直前まで、社会生活を問題なく送られていて、突如、不安障害と診断された方の中には、就労移行支援の事を詳しく知らない方も多くいらっしゃると思います。

就労移行支援は障害や病気がある方が一般就労を目指す為、就職に必要な訓練を行うサポートを行う福祉サービスになります。

就労移行支援事業所は数多く存在し、事業所ごとによって訓練内容は異なってきますが、どれも就職する為に必要な訓練になります。

主に就労移行支援のサービスは以下の通りになります。

  • 一般就労等への移行に向けて、事業所内や企業における作業や実習、適性に合った職場探し、就労後の職場定着のための支援
  • 通所によるサービスを原則としつつ、個別支援計画の進捗状況に応じ、職場訪問等によるサービスを組み合わせた支援。
  • 利用者ごとに、標準期間(24ヶ月)内での利用

学習面・体調面のどちらも就職する為に必要なスキルを身に着ける為、サポートをしてもらいながら就職を目指すことが出来ます。

また、より詳しく「就労移行支援とは?どんなところか」知りたい方は以下の記事をご活用くださいませ

就労移行支援の利用対象者

就労移行支援の利用対象者は以下の通りになります。

  • 就労を希望する18歳〜65歳未満の障害があり、一般企業への就労が可能と見込まれる者
  • 単独で就労する事が困難であり、就労に必要な知識及び技術の習得若しくは就労先の紹介その他の支援が必要な者
  • 現在、休職中であり就労を行なっていない

就労移行支援は誰でも利用できると言う訳では無く、利用できる対象者にならなければなりません。

なので上記でご紹介した条件を全て満たすことが出来なければ就労移行支援のサービス自体を利用する事が出来ないませんので必ず事前にご自身が対象者かどうか確認するようにしましょう。

さらに詳しく知りたい方は、以下の厚生労働省の資料をご確認くださいませ。

このように、国や各自治体より指定を受けた就労系の福祉サービスであり、それらのサービスは「障害者総合支援法」という法律に基づき運用されています。

参考:厚生労働省【就労移行支援】

就労移行支援サービスまでの流れ

就労移行支援やその他の障害福祉サービスを利用するために、必ず必要となるのが障がい福祉サービス受給者証になります。

この受給者証を自治体に申請をし、発行されなければ就労移行支援や就労継続支援などの障害福祉サービスを利用する事が出来ません!

とはいえ、実はそれほど申請の手続きはややこしくないので、これから就労移行支援の利用するまでの手続きの流れを解説していきます。

※また、逆に言えば「この障がい福祉サービス受給者証の発行が認められれば」いずれのサービスも利用可能となります。

ですから、障害者手帳の有無などは特に必須となっておりません。

事業所へ見学・受給者証の申請

自分が行きたい就労移行支援をネットなどで調べて見つけましょう。

気になった事業所があれば、直接問い合わせをして見学に行く日程調整を行います。

実際に見学へ行き、事業所の支援員と話をして就労移行支援がどのような所なのか?気になる事を質問したり、今後の流れの説明を聞きます。

次に行うのが、受給者証の発行申請になります。

自治体の障害福祉課窓口にて就労移行支援を利用したいので受給者証が必要という旨を伝えましょう。

各自治体の専門職員より、サービス受給者証の発行に伴う「認定調査」が行われます。

具体的にはそれほど形式的な難しいものでない場合がほとんどで、簡易な書類の記入をしたり担当の職員によるヒヤリングが行われます。

現在どのような生活をしているのか?家族構成をどうなっているのか?などを聞かれすので正直に全て答えましょう。

職員による認定調査

認定調査とは、自治体の担当職員によるヒヤリング又は実際に家へ訪問し生活状況などを見に来て、就労移行支援のサービス利用が必要かどうかの審査を行います。

認定調査が行われるまでの期間が少し飽きますので、その間に就労移行支援を利用してどのように就職を目指すのか?などを話し合い利用計画案の作成していきます。

※指定特定相談支援事業者などがついている場合は一緒に行います。

ここで将来どんな職業に就きたいのか明確に決まっているのであれば、その旨を伝えましょう。

作成したものは後日、自治体の障害者福祉の担当窓口へ提出します。

暫定支給期間が設けられる

自治体へ申請をしてから審査が通る期間まで1カ月~2カ月程かかります。

なので、この期間何もしないと言う訳では無く、実際に就労移行支援事業所にてサービスを利用します。

この暫定支給期間は仮の期間なのでお試し期間と思ってください、自分に合った事業所なのか判断する期間でもありますので、上手くこの期間を利用しましょう。

受給者証・利用開始

審査が通れり障がい福祉サービス受給者証が発行されれば、本格的に就労移行支援の利用をすることができます。

事前に計画を立てていると思うので無理をし過ぎて体調を崩さない様に自分のペースで良いので就職を目指すようにしましょう。

さらに、就労移行支援の受給者証について詳しく知りたい方は、以下の記事もご利用くださいませ。

 就労移行支援の主なプログラム

就労移行支援では、就労に役立つスキルを身につけるための支援や、心理的なサポート、就職活動の支援を行っています。

ワードやエクセルなどのパソコンスキルの習得や、デザイン、プログラミングなど専門的なスキルを身につけるためのプログラムがございます。

また、不安障害を含めた精神疾患をお持ちの方には、心理面のサポートが大切になります。

職員との面談を通して困りごとを相談したり、認知行動療法などの心理療法、コミュニケーションの練習なども行います。

また、自己分析や書類添削、面接練習など、就職活動におけるサポートも行います。

不安障害向けの特化型プログラムとは

ここからは、不安障害の方に向けたプログラム内容をご紹介します。

不安障害の方に合っているプログラム内容としては、以下のようなものがございます。

  • 認知行動療法(CBT)
  • 元気回復行動プラン(WRAP)
  • SST(ソーシャルスキルトレーニング)
  • アサーション
  • マインドフルネス

それでは、ひとつひとつを見ていきましょう。

認知行動療法(CBT)

自分の考え方の癖や物事の捉え方、認知に着目し、楽な考え方ができるようにしていくものです。

考え方が悪い方に偏ってしまったり、物事を悪く捉えすぎてしまうことはありませんか?

そのような方は、認知行動療法にて、バランスのよい考え方を身につけていくことで、しんどさを軽減することができます。

当校の認知行動療法プログラムはこちら

元気回復行動プラン(WRAP)

WRAPとは、Wellness(元気)・ Recovery(回復)・ Action(行動)・ Planプラン の頭文字をとった対処方法の一つです。

例えば、気分が落ち込んだときや精神的につらくなったとき、不安が生じたときのためのセルフケアの方法を学び、良い状態の自分でいるための方法やヒントを見つけていきます。

もちろん、就労移行支援でも日常的に行われるセルフケアの方法の一つとなります。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)

社会生活や日常生活を円滑に送るために、必要となるスキルを身につけるためのトレーニングです。

人との上手な関わり方、自分の気持ちを上手く伝えるにはどうするか、などをロールプレイで練習していきます。

  • 忙しそうな上司に質問したいときの声のかけ方がわからない
  • 困ったときに上手く相談できない
  • 残業を断りたくても断れない
  • 他の人に仕事をお願いするにはどうしたらいいかわからない

社会生活の中では、色々な悩みや困りごとが出てくると思いますが、このような悩みを、みんなでどのように伝えればいいかを一緒に考えていきます。

アサーション

アサーションとは、自分も相手も大切にしたコミュニケーションをとるためのトレーニングです。

自分の言いたいことを上手く表現できるようになったり、相手の気持ちを尊重した表現をできるようになったり、お互いが気持ちよくコミュニケーションをとることができるように練習していきます。

自分の言いたいことを言えずに我慢してしまう方や、一方的に相手に自分の意見を押し付けてしまい困っているという方におすすめのトレーニングです。

マインドフルネス

マインドフルネスでは、「今この瞬間」に意識を集中させ、ありのままの自分の思考に目を向けます。

過去や未来のことを考えず、今に集中することで、不安、緊張、恐怖などネガティブな感情から離れることができます。

マインドフルネスを行うことで、本来感じなくてよい不安やストレスから解放されることができます。

WithYouでも、公認心理師や理学療法士などの国家資格を持った職員がこれらの心理プログラムを行っております。

 就労移行支援を利用するメリット・デメリット

就労移行支援を利用するメリットは以下の通りです。

【就労移行支援を利用するメリット】

  • 不安障害の症状への対処法を学べる
  • 専門的な技術や知識を身につけられる
  • 障害者雇用や一般枠での就労などご自身に合った働き方を得られる
  • 就職後半年間の職場定着支援が受けられ安定する

対して、不安障害をか抱える方が就労移行支援を利用するデメリットとして考えられるものは以下となります。

【就労移行支援を利用するデメリット】

  • 利用から就職まである程度訓練期間を経て就職を目指すため不安になる人もいるかも?
  • 人によっては利用料が発生する場合がある
  • 自分一人で就職できる方の場合不要なサポートに感じる可能性がある

感じ方は人それぞれですが、もしかしたら上記のようなことをデメリットと感じる方もいらっしゃるかもしれません!

不安障害があり就労移行支援の利用を検討される場合は、上記のことも念頭に置き利用する事業所をしっかりと選んで利用を決定しましょう♪

利用者の成功事例・体験談

ここからは、実際に不安障害の方がWithYouを利用し就職までたどり着いた体験談をご紹介いたします。
【不安障害/20代/女性の利用事例】

体験談女性B

この方は、学生時代のいじめがきっかけとなり、不安障害を発症したとのことでした。

対人恐怖があり、人と関わることに大きな不安を感じていました。

 

害者雇用で働いた方がよいかもしれないと主治医にアドバイスされ、就労移行支援を利用することとなり、WithYouへお越しになりました。

 

WithYouでも、最初の頃は職員と会話することに緊張されていましたが、毎日職員がお声がけし、通所を重ねると少しずつ慣れていき、1ヶ月経つ頃には職員と話す際に笑顔も見られるようになりました。

 

希望する職種は、「ひとりで黙々とできるデータ入力などの事務作業」とのことで、事業所内ではまずワードやエクセルの学習を行い、MOSの資格取得を目指していきました。

 

しかし、どのような仕事でも、多少は他の社員とコミュニケーションをとる必要があります。

 

そのため、事業所に慣れた段階で講座にも参加し、他の利用者と関わりながら、コミュニケーションをとることに慣れていけるようにしました。

 

また、不安を和らげるために認知行動療法などの心理療法にも取り組み、不安の原因や、対処法などを学び、自分なりの不安への対策を複数見つけることに成功しました。

 

この頃には、かなり不安も軽減され、過ごしやすくなったとお話しされていました。

 

就職活動に入ってからは、やはり不安や緊張も出てきましたが、都度職員と面談することで、安心して就職活動に取り組める環境を作りました。

面接対策なども十分に行い、希望していた事務職での就職を決めることができました。

不安障害の方が就労移行支援を利用するまでの流れ

不安障害の方が就労移行支援を利用する場合の利用ステップは以下の通りです。

  1. 気になる就労移行支援にお問い合わせを行う
  2. 「見学・体験利用」を行い不安障害への支援実績や就職実績を確認する
  3. 利用したいと思ったら障害福祉サービス受給者証の取得する(医師の診断書などが必要)

かなりざっくりですが、利用はとても簡単でこれら3ステップのみです。

実際には、受給者証の発行に際して役所に申請を行うわけですがこちらは、障害者手帳がなくても利用可能となりますので

不安障害の方の場合、医師からの診断書や意見書や自立支援医療をお持ちなら利用が可能となるケースがほとんどですので気になる方は、是非事業所へのお問合せをしていただければと思います。

また、手帳なしで利用される方に役立つ記事もございますのでそちらも併せてご覧くださいませ。

支援機関(就労移行支援)の選び方・ポイント

(支援機関を選ぶ際にチェックすべきポイントを専門家目線で詳しく解説)

就労移行支援を選ぶときのポイントは以下の5つです。

  1. ご自身の障害や疾患への支援実績の豊富さ
  2. 就職実績が安定しているか
  3. 学びたいプログラムを実施しているか
  4. 通い続けられるアクセスかどうか
  5. 専門家が在籍しているか

上記の5つを基準にご自身に合っている就労移行支援かどうか選ぶのが、失敗しないためのポイントです。

また、就労移行支援の失敗しない選び方としましては以下の記事もご活用くださいませ♪

不安障害を抱える方が働き続けるための職場環境の整備

不安障害を抱える方が働き続けるために企業側ができる職場環境の整備については以下のようなものがあげられます。

  • 不安感や緊張を取り除くための配慮
  • コミュニケーションや面談の場を設ける
  • 環境をなるべく変えず安定した労働環境の提供

ざっくりですが、不安障害の症状がある方への配慮として上記のようなポイントに気を配ることをおすすめいたします。

例えば、不安障害の方はやはり人よりも緊張や不安感が強いことから、言い出しずらさや確認不足といった事で

仕事のミスに発展してしまうこともあるでしょう!

そういった事態を避けるために、コミュニケーションに重視し、上司や同僚から積極的に声をかけ報連相を緊張せずに行いやすくする雰囲気作り

働き始めであれば、通勤ラッシュをさけた時間からの出勤といった時間の配慮も必要になってくるでしょう!

また、精神疾患特有の疲れやすさにも気を配り、新しい環境に慣れるまでは比較的変化の少ない業務や環境で働いてもらうのが理想的なサポートであると言えるでしょう。

職場復帰後に注意すべきポイント

不安障害の方が、職場復帰後に最も注意すべきポイントはやはり「復帰までに自己対処法をしっかりと確立できているか?」というところがポイントになってきます。

仮に、いくら就職先の企業が配慮してくれても社会生活にはトラブルがつきものです!

ですから、ご自身がどのようなタイミングで不安になるのかパニック発作や症状の原因や自己対処法をしっかりと意識できているかが、職場復帰の鍵です。

ですから、職場復帰後は不安への対処のためにもよりしっかりと会社や支援者とのコミュニケーションを行い、不安を溜め込まないようにすることが最も重要と言えるでしょう。

よくある質問(Q&A)

それでは最後に、不安障害の方からよく当校に寄せられるご質問から厳選してその回答とご質問をご紹介していきたいと思います。

もしその他に気になる事項などございましたら、ぜひお気軽にご相談またはご質問くださいませ♪

それでは疑問点を一つずつご紹介していきます。

不安障害になりやすい性格の特徴は?

一般的には、神経質、繊細、心配性、完璧主義、内向的な方が不安障害を発症しやすいと言われています。

例えば、トラブルやミスに対して責任を強く感じてしまう方や、他人の評価を気にする方は、結果として不安を感じやすくストレスをより多く抱えてしまうことから、不安障害につながりやすいと言われております。

不安障害の発症のきっかけにはどのような事がありますか?

不安障害の発症の原因には、遺伝、心理的ストレス、身体的要因などの要因が複雑に絡み合って発症すると言われています。

また、中には特定の出来事や周辺環境の変化が発症の引き金となる場合もあります!

一概にこれらが原因とは言い切れませんが上記のようなことが主なきっかけとなり得るため、参考にしていただければ幸いです。

不安障害でも働けますか?

不安障害があっても働くまたは、仕事を続けることは可能です!

ただし、場合によっては専門家の力を借りたり専門の就労移行支援などで訓練を行いしっかりと対処法を身につけていくことが、長期就労には重要な要素となってきます。

ご自身に合った仕事や働き方で、安定した就労を目指すことがより大切です。

まとめ

就労移行支援を利用する方の中には、『利用するまで自分は社会復帰できると思わなかった』と言う方も多くいます。

障がいや病気が原因で引きこもりの期間が長く続いた人や就職をしてもすぐに辞めてしまう事が続いてしまった人など

就職をすることに自信がなくなった方が再度就職する気持ちを持って就労移行支援を利用したと言う方がいます。

 

就労移行支援事業所WithYouでは、そのような悩みを抱えた方でも、実際に就労移行支援での訓練を積み重ねて就職まで辿りつけた方が数多くいます。

確かに障がいや病気が原因で今すぐとはいかないケースはありますが、就労移行支援ではそんな悩みを抱えた人が多く利用し自信を取り戻したり社会へ復帰される方も多くいらっしゃいます。

支援者と二人三脚で行っていくため、一人で就職することが困難な方は是非、就労移行支援のサービスを利用してみてはいかがでしょうか?

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