回避性パーソナリティ障害に向いている仕事を徹底解説!

回避性パーソナリティ障害に向いてる仕事を紹介

今回は、回避性パーソナリティ障害と診断された方や、そのご家族にとってそもそも、「回避性パーソナリティ障害」とはなんなのか!?

どういった症状でどんな特徴があるのかについて、解説していきたいと思います。

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この記事の監修者この記事の監修者
精神保健福祉士 菅田 明子
精神保健福祉士として、日々現場に携わる経験から症状に関する事や、福祉制度に関する事、就移行支援やリワーク・精神障害者雇用など、現場の経験からわかりやすく解説していきます。
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そもそも、回避性パーソナリティ障害とは?

回避性パーソナリティ障害とは、パーソナリティ障害の一種です。

パーソナリティ障害とは、気質や生活に著しい偏りがみられ、生活や仕事に支障をきたしている状態のことをいいます。

パーソナリティ障害は3つの分類(A群、B群、C群)があり、回避性パーソナリティ障害はC群に分類されます。

それでは回避性パーソナリティ障害について詳しく見ていきましょう。

回避性パーソナリティ障害の症状と特徴

回避性パーソナリティ障害の特徴としては、

  • 対人関係や他者からの評価を極端に避ける
  • 問題を避けることで(自分にとっての)解決を図る
  • 自分は他の人よりも劣った存在だと思っている
  • 自分が好かれることを確信しなければ新しい友人が作れない

というものがあります。

回避性パーソナリティ障害の方は、自分は他人よりも劣っているという自己評価の低さが原因で、他人から批判されたり注意をされたり、人前で恥をかくことを極度に恐れます。

心の底では、他人と交流したい、社会参加したいという思いがありますが、非難されることを恐れて対人関係を避けてしまいます。

医療機関を受診する際は、対人恐怖、不安、抑うつなどを訴えて受診することが多いです。

 

余談ですが

診断名について

回避性パーソナリティ障害という名称が一般的ですが、

DSM-5では回避性パーソナリティ障害

ICD-10では不安性パーソナリティ障害

という診断名になっています。

 

回避性パーソナリティ障害の原因は親にある?

パーソナリティ障害は、遺伝的な要因と社会要因、環境が複合的に影響し、発症すると考えられています。

環境面では、特に家庭環境が影響していると言われています。家庭環境といっても色々ですが、特に大きいのは親との関係です。

愛情を注いでもらったか、しっかりお世話をしてもらったか、子どもとの接し方、関わり方などが影響を与えています。

親が原因、と断言することはできませんが、親が関係しているケースは多いでしょう。

回避性パーソナリティ障害のとHSPの違い

まずおさえておいていただきたいのは、HSPは障害名ではないということです。

最近HSPという言葉を耳にする機会は多いですが、HSPという障害はありません。

障害・病気ではなく、生まれ持った気質のことを指します。HSPは心理学者のアーロン博士が作り出した概念で、「人一倍敏感な人」「繊細な人」のことをいいます。

そのため、回避性パーソナリティ障害とHSPは全く違うものになります。

回避性パーソナリティ障害の診断テスト

もしかしたら自分は回避性パーソナリティ障害かも?と思った方は、一度診断テストを受けてみるのもよいかもしれません。

インターネットで検索すると、いくつかのサイトで診断テストが掲載されています。気になる方は、テストを行ってみてもよいでしょう。

※ただし、診断テストは参考程度に留めておいてください。

正式な診断は医師にしかできません!実際に診断テストをやってみて、あてはまる項目が多ければ、医療機関で相談してみてください。

回避性パーソナリティ障害の方に向いている仕事の特性

それでは、ここまでで回避性パーソナリティ障害の特性や症状について解説してきましたが、様々な課題を抱える中

一体どのような、仕事が向いていると言えるのでしょうか!?

(※あくまで一般的に言われている特性上からの向いている仕事になります。)

ご参考程度にご覧くださいませ!

ストレスの少ない環境で働ける仕事

回避性パーソナリティ障害の方に限ったことではありませんが

働く上で、他者との関わりが少ないものや、毎日違う人と会うといった仕事・逆に一人で黙々と行う仕事など、

「ストレスの少ない環境」は人それぞれではありますが、の「比較的ストレスの少ない環境で働ける仕事」を選ぶことができれば、当然の事ながら悩みを抱えにくいと言えます。

人とのコミュニケーションが少ない仕事

こちらも、当然ながら他者との対話やコミュニケーションの機会が少ないことで症状や特性上の課題を抱えにくいため、

回避性パーソナリティ障害の方にとっては、関わりの多い仕事よりも適していると言えるでしょう。

高度な自己管理が可能な仕事

例えば、マルチタスクが多い仕事であったり毎日違う現場や違う仕事を行う業務などや

フリーランスのような個人で受託して、納期はあれど自分のペースで受託を行えるお仕事であれば

人間関係や対人でのストレスを比較的感じにくいといえます。

 

回避性パーソナリティ障害の方に向いている仕事の具体例

回避性パーソナリティ障害の向いている 仕事

それでは実際に、回避性パーソナリティ障害の特性がある方が向いている(働きやすい)と言われている業務をご紹介していきたいと思います。

「回避性パーソナリティ障害」といっても、人により性格や得意不得意などは様々であり、一概に今回紹介するお仕事や業務が向いていると

全ての人に当てはまるわけではございません!

※あくまで一般的に言われている特性から見た例であることや、世間一般で言われている内容を元にご紹介していきますので、参考程度にお読みくださいませ。

データ入力業務

主に、ExcelやWord・PowerPointなど、パソコンを使ったデータ入力業務は

比較的取り組みやすく、慣れればミスも起きづらく、上司や同僚に注意される事で不安になってしまったり

密にコミュニケーション取る場面が少ないケースが多いため、向いている業務の一つとして挙げられます。

会計士・会計業務・会計事務

主に数字に携わるお仕事であるため、専門的な資格や会計業務を行えるスキルがあれば、基本的には最低限のやり取りでも業務の遂行が可能と言えるでしょう。

さらに、難易度は上がりますが長期的に見た時に公認会計士や税理士といった資格を取得すれば、キャリアアップとして年収を上げることも可能ですのでお勧めです。

webライター・ライティング業務

フリーランスなどのwebライティングであれば、クライアントとのやりとりも必要最小限に済ませるため、向いている仕事と言えます。

専門知識や経験などが必要なため、安定した収入得るには難易度は高めですが、

パソコンとネット環境さえあれば始められる点を考えると、将来的に独立を考えられている方や、アフィリエイト収入などでの生活を検討されている方にはおすすめのお仕事と言えます。

ただし、ライティング業務と言っても様々であり

取材や頻回な訪問が必要な場合であれば、逆に人ととの関わりが多くなってしまうため、ライティング業務の中でも働き方は変わってきます。

ITプログラマー・エンジニア

専門知識が必要で、且つ難易度はお世辞にも低いとは言えませんが

こちらも、PC業務のためプロにさえなって仕舞えば比較的、他者との直接的なやりとりは少なくなってくる傾向があります。

例えば、一般企業であれば一つのプロジェクトに対して部署が分かれているケースが多いため、ディレクターやデザイナーに比べれば、頻繁なコミュニケーションが少ないかなと言えます。

ただし、プロジェクトの開始段階など綿密な打ち合わせなどが必要になる事が多い場合もありますので「必ずしも対人コミュニケーションが少ない」

と言うわけではありませんので、注意が必要です。

また、業務そのものの難易度や時間的な負荷が多く、仕事そのもののストレス自体は決して少ないとは言えないため、注意が必要です。

イラストレーター・DTPデザイナー(フリーランス)

こちらも、専用ソフトの操作などがあれば、DTP(印刷物)デザイナー、やイラストレーターなど、

自分のペースで取り組める上に専門的な知識や経験・技術を取得することができるためお勧めです。

ただし、こちらはクライアントとのやりとりは不可欠になりますので、単発での仕事の依頼や実際の制作工程での業務内容を指します。

人と関わらずにと言うのは、仕事柄難しいですが、人間関係などに悩むほど長時間接点を持つことは少ないという傾向があります。

工場勤務・清掃業や軽作業など

工場でのレーン作業であったり、清掃業務などは在宅勤務こそできませんが、人とのかかわりが少なく、慣れれば比較的に効率よく業務に取り組める事でしょう。

また比較的、未経験からでも始めやすい仕事になります。

配達員や配送業務・運転手(ドライバー)

最近であれば、Ubereatsや出前館などの配達のお仕事は、比較的人気であり「マイペースに働けること」「働いた分だけ稼ぎたい」と言う方にはもってこいです♪

一人一人との長時間のやり取りもなく、深く人と関わる機会も少ないので向いている仕事と言えます。

また、ドライバーなどは、基本的に運転が主な業務になります。

業務時間のほとんどが車両の運転の時間となるため、必要最低限の会話ややり取りのみで業務が行えるために

不安や恐怖を感じにくい仕事と言えるでしょう。

回避性パーソナリティ障害の方に向いていない仕事

それでは、次に回避性パーソナリティ障害の方が特性上トラブルになりやすい、不安に陥りやすいかもしれないお仕事について触れていきます。

実際に、回避性パーソナリティ障害の方に向いてないかもしれないお仕事は以下の通りです。

  • 人と接する機会が多い
  • マニュアルがない仕事
  • 部署異動や転勤が多い仕事

と言うように、これらの特徴があるお仕事は、対人に不安や恐怖を感じやすい特性上避けた方が良いお仕事だと言えます。

それでは、具体的になぜ向いてないのかを見ていきましょう!

人と接する機会が多い仕事

回避性パーソナリティ障害の方の特徴として、人と関わることを避けようとする傾向があります。

したがって、一般的に接客業・サービス業・営業・受付業務

などの人と接する機会が多いお仕事は避ける方が良いかもしれません。

実際のところ、本心では「人と関わりたい」と思われる方も非常に多くいらっしゃるのですが、対人関係からくる不安や恐怖といった特性上

トラブルになったり強いストレスを感じてしまうケースが考えられますので

「もしかしたら、頑張ったら慣れるかも!?」と思われる人も多いのですが

重症化するリスクを考えるとあまりおすすめとは言えません。

マニュアルやルールなど、明確な業務指示がない仕事

マニュアルがなかったり、明確に業務の内容が定められていないお仕事や「臨機応変」に対応が必要な仕事は回避性パーソナリティ障害の特性がある方にとっては、非常にリスクのある仕事と言えます。

なぜなら、臨機応変に対応でき評価された場合はいいですが、逆に仕事の小さな失敗にも、強い責任を感じてしまう場合

それ以降の、不安や恐怖から悪循環に陥ってしまうケースがあるからです。

ですから、評価はされにくいですが「マニュアルがありトラブルになりにくい仕事」「業務指示通りに遂行できる仕事」はこの特性のある方には、ストレス要因が少ないと言えます。

部署移動や転勤が多い仕事・チームプロジェクトなど集団で行う仕事

回避性パーソナリティ障害の方は特性上、周囲の人との関係構築に非常に時間がかかる傾向がございます。

そのため、部署異動や配置転換・転勤が多いお仕事は新たな人間関係を構築し直さないといけないため非常に強いストレスを感じやすい環境と言えます。

また、その上で常にチームで行う業務がメインのお仕事も慣れるまでは非常につらい環境であると言えますので注意が必要です。

もし、人間関係が構築できた環境においては問題なく働けていると言う方であれば、転勤がなく、長期的に同じチームで働けるようにするとおすすめです。

回避性パーソナリティ障害の方が利用できる国の支援制度

次に、対人関係に課題を抱える「回避性パーソナリティ障害の方」が利用できる支援制度をご紹介いたします。

障がいがあり利用できる制度を探しておられる方は、ご自身が対象になるかどうか、それぞれの制度がどのようなものか、ぜひご覧ください。

傷病手当金

病気やケガで仕事を休んだときに受給することができるのが、傷病手当金です。

傷病手当金は、病気で休業している間の、被保険者とその家族の生活を保障するためにあります。

支給されるための条件は以下になります。

  • 業務外の病気やケガであること
  • 仕事に就くことができないこと
  • 連続する3日間の休業を含めて4日間以上仕事に就けなかった状態であること
  • 仕事を休んだ期間に給与の支払いがないこと

上記に当てはまる方で生活費などが心配な方は、申請をおすすめいたします。

自立支援医療制度

自立支援医療(精神通院医療)は、精神疾患で継続的な通院、治療が必要とされる方が利用できる制度です。

精神疾患は、回復にいたるまでに長期間の通院が必要な場合があります。

そのようなときの医療費の負担を軽減してくれるのが、自立支援医療です。1割負担で医療を受けることができます。また、所得に応じて1月あたりの負担上限額も設定されます。

労災保険

業務中もしくは通勤途中での病気、けが、障害の場合では、労災保険が適用されることもあります。

労働者であればアルバイトやパートタイマー等の雇用形態は関係ありません。

もしも、業務中もしくは通勤途中の発症であると明らかである場合は、労災保険が適用されるかどうか確認してもよいでしょう。

失業保険

失業保険とは、仕事を退職した方が、失業中の生活を心配しないで新しい仕事を探して再就職するための支援として給付されるものです。

失業保険を受給するためには、申請が必要であり、その申請はハローワークで行うことができます。

失業保険の給付期間は、雇用保険の被保険者期間によって90~150日の間で決まります。

しかし、障害を持っている方は、就職困難者とされ、150~360日と一般よりも長い期間給付を受けることができます

精神障害者保健福祉手帳の交付(精神障害者手帳)

回避性パーソナリティ障害の方は、病状に応じて、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けることができる可能性があります。

障害者手帳を持っていると、公共料金の割引や税金の控除、軽減を受けられます。

また、就労する際に、障害者枠での応募が可能となります。

障害者枠での就労は、障害特性に応じた配慮を受けることができます。

一般枠で働くことに不安を感じている方は、障害者手帳を取得し、障害者雇用での就労を検討してみてもよいかもしれません。

生活困窮者自立支援制度

生活困窮者自立支援制度とは、経済的に困窮し、最低限度の生活を維持することができなくなるおそれのある方に対して、個々の状況に応じた支援を行い、自立の促進を図ることを目的としている制度になります。

相談窓口(自立相談支援機関)では、仕事についてや生活について、専門の相談員がお話を伺い、解決までの支援を行います。

生活保護

生活保護とは、さまざまな理由で生活に困窮している方に対して、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立した生活が送れるように援助する制度です。

生活保護は、資産や能力など全て活用しても生活に困る方が対象です。そのため、貯金がある方や、不動産などの資産がある方、他の社会保障制度が使える方は対象外となります。

生活保護の相談、申請はお住まいの地域の福祉事務所で行うことができます。

生活福祉資金貸付制度

生活福祉資金貸付制度は、低所得者や高齢者、障害のある方の生活を経済的に支え、安定した生活が送れるようにすることが目的の制度で、資金の貸付けと必要な相談を行います。

生活福祉資金にはいつくかの種類があり、貸付の条件は種類によって異なります。

生活福祉資金貸付制度の問い合わせは市町村社会福祉協議会にて受け付けています。

回避性パーソナリティ障害の方におすすめの支援機関

ここからは、回避性パーソナリティ障害の方におすすめの支援機関をご紹介します。

どんなところに相談したらいいかわからない、という方は、ぜひ参考にしてみてください。

【就労移行支援】一般就労を目指す方におすすめ

現在お仕事をされていない方、もしくは休職中の方で、就職や復職にお困りの方は、就労移行支援で就労のサポートを受けることができます。

就労移行支援では、就職に役立つスキルを身につけたり、就職活動のサポートが受けられます。

障害者手帳を持っていなくても、医師の診断書や意見書があれば利用できます。

当校WithYouでも「回避性パーソナリティ障害」をお持ちの方の支援を行なっておりますので

一般就労を目指されている方は是非ご相談くださいませ。

精神保健福祉センター

複雑なケース、困難なケースでの、精神保健及び精神障害者福祉に関する相談に乗ってくれるのが精神保健福祉センターです。

心の健康相談から、精神医療に係る相談、社会復帰相談をはじめ、アルコール、薬物、思春期、認知症等の特定相談を含め、精神保健福祉全般の相談を実施しています。

各都道府県及び政令指定都市に設置されています。

参考:【大阪府】こころの健康総合センター

 

参考:【大阪市】こころの健康センター

地域障害者職業センター

障害を持った方に対する専門的な職業リハビリテーションサービスなどを行うところが、地域障害者職業センターです。

全国47都道府県全てに設置されており、無料で利用することができます。

地域障害者職業センターでは、職業の相談や、職業適性を評価する職業評価が受けられます。

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは、障害のある方の就業面と生活面の支援を行う機関になります。就職についての相談や、就職した後のサポートを行います。

生活面での支援としては、生活習慣や健康管理についての相談や、住居、年金、余暇活動など地域生活に関する相談に乗ってくれます。

地域によりますが「しゅうぽつ」「なかぽつ」と表現される所もあり、こちらの方が聞き慣れた表現の方も多くいらっしゃると思います。

地域就労支援センター

地域就労支援事業を行っているのが、地域就労支援センターです。

地域就労支援センターには就労支援コーディネーターが配置されており、求職や雇用についての相談に応じています。

適職診断や、仕事の選び方などの相談、応募書類の添削や面接対策を行っています。

参考:大阪市地域就労支援センター

基幹相談支援センター

基幹相談支援センターは、障害を持った方の地域における相談支援の総合的な窓口です。

障害を持った方、そのご家族からの相談に対応し、必要に応じて描く関係機関と連携し、支援を行います。

どんな障害福祉サービスを使えばいいかわからないという相談にも乗ってくれます。

ハローワーク

ハローワークとは、厚生労働省が全国に設置している公的機関で、無料で利用することができます。

障害を持った方専用の窓口もあり、この窓口は、障害者手帳を持っていない方でも利用は可能です。

ハローワークでできることとして、求人の検索のほかに、自己分析のサポートや書類添削、面接対策のサポートなども行ってくれます。

地域若者サポートステーション

地域若者サポートステーション(通称サポステ)は、15歳~49歳までの方を対象に、働くための一歩を踏み出すことをサポートしてくれる厚生労働省委託の支援期間です。

コミュニケーションやビジネスマナーの講座を受けることができたり、就業体験を行うことができます。

リワーク・復職支援施設(自立訓練・就労移行支援等)

復職でお悩みの方が利用できるのが、リワーク支援です。リワーク支援を行っているところは、主に以下の機関です。

医療機関でのリワーク

医療機関で行われるリワークになります。病状の回復や安定を図り、職場に復帰し働き続けることができるように支援を行います。精神医療の専門家が行うリハビリを受けることができます。自立支援医療を利用されている方は、1割負担で利用することができます。

 

地域障害者職業センターでのリワーク

職リハリワークとも呼ばれています。医療機関との大きな違いは、病状を回復させるものではないという点です。公的なサービスになるため費用は無料です。公務員の方は利用することができないのでご注意ください。

 

民間の福祉施設のリワーク

就労移行支援などの障害福祉サービス事業所でリワーク支援を行っているところもあります。

健康管理や生活リズムを整えたり、ビジネススキルやコミュニケーションスキルなど就労に必要なスキルを身につけていくことができます。事業所によりサポート内容は多岐にわたります。

ジョブコーチ(職場適応援助者)

ジョブコーチ(職場適応援助者)には、3つの種類があります。

【配置型ジョブコーチ】

地域障害者職業センターに配置されているジョブコーチです。

【訪問型ジョブコーチ】

障害者の就労支援を行う社会福祉法人などに雇用されるジョブコーチです。

【企業在籍型ジョブコーチ】

障害者を雇用する企業に雇用されるジョブコーチです。

 

いずれも、障害を持った方の職場の適応に何か課題がある場合に、障害特性を踏まえた専門的な支援を行ってくれます。

障がい者向け転職エージェント

これから新たに転職や仕事を探していきたいという方は、転職エージェントを使ってみるのもよいでしょう。

転職エージェントには、障害を持った方専用のエージェントを存在しています。

障害者雇用を検討している方は、そちらを利用するのもよいですね。求人を探すだけではなく、書類の添削や面接練習も行ってくれますので

回避性パーソナリティ障害を経て障害雇用枠での就労に移行したい場合の方におすすめです。

回避性パーソナリティ障害と仕事に関するQ&A

それでは、最後に回避性パーソナリティ障害という疾患についてよくあるご質問をまとめて解説していきたいと思います。

当事者や、そのご家族・知人・友人の方などは是非参考になれば嬉しいです。

回避性パーソナリティ障害は障害者雇用の対象になりますか?

自治体により認められ、「障害者手帳が発行されれば対象となります」

基本的には、医師による診断があり精神障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)の交付が認められることで応募が可能となります。

具体的には、「障害手帳の所持」障害者雇用促進法の条文には明記されていませんが、

障がいがあるという事の証明書としての役割があるものが「障害者手帳」にあたりますので「障害者枠」での就労を希望される場合は、交付を受ける必要があると言えます。

回避性パーソナリティ障害の方が転職を成功させるポイントは?

上記でも、ご紹介させていただいているように回避性パーソナリティ障害の方が転職を成功させるときのポイントは

「向いてる仕事」と「向いてない仕事」を把握することです。

また、自己理解を深め、ご自身の特性と照らし合わせて転職を行うようにしましょう。

回避性パーソナリティ障害に方の職場でのコミュニケーションのコツは?

回避性パーソナリティ障害の方が職場にいる場合の接し方として特性があるからと偏見を持たずに接してあげる事が大切です。

具体的には、批判や拒絶されることへの強い恐れがある「回避性パーソナリティ障害」の方にとって

極端な距離感をとる事で、不安を煽る事にもなりかねません。

なので、長期的に信頼関係を築くためには適度な距離感を保つ事などがとても重要です。

まとめ~自分に合った働き方を見つけるために~

回避性パーソナリティ障害の方が、自分に合った働き方を見つけるためには、

  • ご自身の特性をしっかりと理解する事
  • 向いてる仕事と向いてない仕事を整理する
  • 必要に応じて就労移行支援などを活用する

これらの、ポイントを抑えておく事が非常に重要と言えます。

特性上、対人やコミュニケーションに不安や恐怖を覚えてしまったり

強いストレスを感じてしまう「回避性パーソナリティ障害」の方が安心して働くためには

自己への理解と適切な仕事選びに加えて、周りの配慮などの環境要因も重要です。

当校のような、就労移行支援事業所を活用し1人でも多くの方が生きづらさを感じる事なく、

仕事に取り組める環境づくりを目指していく事も非常に重要と言えるでしょう。

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